ゲーム

NVIDIAのクラウドゲームサービス「GeForce NOW」から正式サービス開始1週間でアクティビジョン・ブリザード作品が消える


NVIDIAの「GeForce NOW」は、DARK SOULSシリーズやDestiny 2Fallout 76フォートナイトなどの数々の人気タイトルをクラウド経由でPCやスマートフォンからプレイできるようになるというサービスで、日本では2019年12月17日からクローズドベータテストの状態で正式サービスはまだ始まっていませんが、北米地域およびヨーロッパでは2020年2月4日に正式サービスがスタートしました。そんなGeForce NOWでプレイ可能なゲームタイトルから、大手ゲームパブリッシャーであるアクティビジョン・ブリザードのタイトルが削除されたことが明らかになっています。

Activision Blizzard games on GeForce | NVIDIA GeForce Forums
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/forums/gfn-announcements/22/341852/activision-blizzard-games-on-geforce-now/?subId1=xid:fr1581471350751ajc&cjevent=765ef32c4d3b11ea823100e70a1c0e10

Nvidia’s GeForce Now is losing all Activision Blizzard games, a bad sign for cloud gaming - The Verge
https://www.theverge.com/2020/2/11/21133793/nvidia-geforce-now-no-more-activision-blizzard-games-carriage

NVIDIAの運営するGeForce NOWから、コール オブ デューティシリーズオーバーウォッチといった人気作品が削除されました。GeForce NOWにゲームタイトルを提供しているパブリッシャーの中でも一際大きなアクティビジョン・ブリザードの提供タイトルおよび、同社が提供するオンラインゲームサービスのBattle.net関連タイトルは、GeForce NOWの正式サービス開始からわずか1週間でプレイできなくなってしまったということになります。

なお、GeForce NOWの北米地域でのベータ版サービスが終了した時点で、カプコンエレクトロニック・アーツコナミRemedyRockstar Gamesスクウェア・エニックスといったゲームパブリッシャーが同サービスから撤退しており、アクティビジョン・ブリザードはこれに続いた形となります。


GeForce NOWのビジネスモデルは理論的にはユーザー・パブリッシャー・NVIDIAのすべてがWin-Win-Winの関係でつながるものです。

GeForce NOWは30本以上の無料ゲームに加えて、ユーザーがSteam、Epic、UPlay、Battle.netといったサービスで購入したゲームタイトルをクラウド経由でプレイすることが可能になるというもの。パブリッシャー側は従来通りのサービスからユーザーにタイトルを購入してもらうことが可能で、ユーザーはゲームのプレイに必要な高価なハードウェアを揃えることなく、NVIDIAのクラウド経由で最新のゲームがプレイ可能になります。そして、NVIDIAはユーザーからGeForce NOWの利用料として月額5ドル(約550円)を徴収可能。

なお、The VergeはNVIDIAに対して「GeForce NOWの利用料をゲームパブリッシャーに分配するのか?」といった質問を投げかけたそうですが、NVIDIA側はコメントを拒否したそうです。


NVIDIAは声明の中でアクティビジョン・ブリザードタイトルを復活させるために、同社と協議することを求めていますが、The Vergeは「数日以内に再びアクティビジョン・ブリザードタイトルが復活するということはない」と指摘。

なお、The Vergeは「クラウドゲーミングの可能性に興奮している我々にとって、このような出来事を見るのは非常に心配なことです。有料TVの世界で既に行われているように、厄介なコンテンツ配信交渉がゲーム業界でも定期的に行われており、人気コンテンツを人質にするような交渉が行われていると見るべきでしょうか」と記し、クラウドゲームサービスでも映像ストリーミングサービスのような激しいコンテンツ争奪戦が繰り広げられることを危惧しています。


なお、アクティビジョン・ブリザードは2020年1月末にGoogleと戦略的パートナーシップを締結したばかり。この中でアクティビジョン・ブリザードは、独自タイトルのホスティングインフラとしてGoogle Cloudを優先すると発表していますが、このパートナーシップが今回のGeForce NOWからの離脱と関係しているか否かは記事作成時点では不明です。

YouTubeが人気eスポーツリーグの独占生配信を機にTwitchに対抗したeスポーツファンの取り込みを本格化 - GIGAZINE

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
YouTubeが人気eスポーツリーグの独占生配信を機にTwitchに対抗したeスポーツファンの取り込みを本格化 - GIGAZINE

Googleがクラウドゲームサービス「Stadia」に独占タイトル10以上を含む120本以上のゲームを追加予定だと発表 - GIGAZINE

Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」は11月19日サービススタート - GIGAZINE

Googleのクラウドゲームサービス「Stadia」を実際にプレイして見えてきた強みと弱み - GIGAZINE

GTX 1080をクラウド上でレンタルして非力マシンでも3DゲームをプレイできるPC版クラウドゲームサービス「GeForce NOW」をNVIDIAが発表 - GIGAZINE

in ネットサービス,   ゲーム, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.