目標達成に向けて役立つ4つの心理学的ポイント
by Tamarcus Brown
目標に向けてできる限りの努力をしてみても、なかなか達成できないことというのは誰でもあるもの。では、どうすれば目標を達成できるのか、そもそも目標設定のところから考えるべき4つのポイントを、知的な役立つ情報を提供するQuick and Dirty Tipsがまとめています。
4 Psychology Hacks to Help You Stick to Your Goals | Savvy Psychologist
https://www.quickanddirtytips.com/health-fitness/mental-health/psychology-hacks-goals
◆1:「達成すべきもの」ではなく「学びたいこと」を目標にする
「体重を今より5kg減らす」や「『優』の数を増やす」、「課長に昇進する」といった目的はとても具体性があっていいものですが、これまでの研究から、効果的なのは最終的な目的地を定める目標設定の仕方ではなく、「どういう過程でその目的に向かうか」という目標設定の仕方であることがわかっています。
たとえば、減量したいのであれば「5kg減らす」ではなく「健康的なレシピを5つ覚える」、学業成績のことであれば「成績を上げるためにこういう内容を勉強する」といった具体です。このような設定の方が、自分自身で「達成できそう」と感じて長続きします。
◆2:目標が人生の価値観と結びついているかを確かめる
目標の中には、「友達がやっているから」や「教師・上司・医師などに言われたから」と設定しているものがあるかもしれませんが、達成できるかどうかは、自分の人生の価値観に大きな影響を受けます。
人生を海の真ん中でボートをこいでいる状況に例えたとき、「目標」とは到達したい水平線上の島、「価値観」とは北極星のように正しい方向を指すものに相当します。そして、すべての人が「北極星」を共有しているわけではなく、自分にとってどんな大局的な事柄が重要なのかを把握しておくことが大切です。
目標が価値観と深く結びついていれば、ToDoリストで「すべき」に入れられるものよりも達成の可能性は高くなります。
by Lauren Sauder
◆3:「脅威」ではなく「挑戦」を目標にする
「心臓発作の恐れがあるので、血圧を下げる」や「単位を落としてしまうから、もっと勉強しないと」といった、脅威に基づいた目標設定だと達成が難しくなります。
そうではなく「もっと健康でいるために血圧を下げる」や「学習習慣を見直して、『なりたい自分』になる」のように、前向きに挑戦するような目標設定のほうが、達成しやすいものとなります。
◆4:目標達成について誰かと「契約」する
人間はとても社会的な生き物なので、モチベーションと責任感を保つにはプレッシャーが役立ちます。たとえば、Twitterで2020年の目標を公表するというのも、自分へのプレッシャーとしてアリです。
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