Appleのティム・クックCEOが「ARは私たちの人生に浸透して人々を結び付ける技術だ」と主張
by iphonedigital
2020年1月20日、Appleのティム・クックCEOはアイルランド政府産業開発庁(IDA)のマーティン・シャナハンCEOとの対談で、「ARに興奮しています」と言及し、ARに対して強い関心と期待を抱いていると主張しました。
Tim Cook: ‘AR will pervade our entire lives’
https://www.siliconrepublic.com/machines/tim-cook-ar-war-ducks-healthtech
Tim Cook says AR is the ‘next big thing,’ teases Apple's health initiatives that are 'cause for hope' - 9to5Mac
https://ww.9to5mac.com/2020/01/20/tim-cook-ar-health-care/
2020年1月20日、IDAはAppleによるアイルランドへの40年にわたる貢献をたたえ、クックCEOに対して特別表彰を授与しました。Appleはアイルランド南部のコークにおける最大の雇用主であり、実に6000人以上がApple関連の仕事に従事しているほか、35年以上にわたってAppleで働く従業員の数は20人以上に上るとのこと。
また、今回の表彰に合わせて、クックCEOとシャナハンCEOの対談も実施されました。その中でシャナハンCEOが「今後5年~10年で最大の技術開発になると期待するものは何ですか?」と尋ねたところ、「ARは次にやってくる大きなもので、私たちの人生全体に浸透するでしょう」とクックCEOは答えたそうです。
「私は昨日、ダブリンのWar Ducksという開発会社を訪れました。War Ducksでは15人の従業員がARをゲームに使用しています」とクックCEOは述べ、アイルランドでもAR関連企業の視察を行ったとコメント。「私とあなたは1つの物体について話をして、ARを使ってその物体を持ち上げ、2人が同時に同じものを見ることができます」「車の下でオイルを交換している際、正しいやり方を確認するためにARを使用できます」と、クックCEOはARの活用方法について語っています。
クックCEOはARが「人々を分断するように設計された技術」ではなく、人と人を結び付ける利点を持っていると主張。「ARは人々を孤立させないものだと思います。私たちはARを使って議論を強化することができますが、人と人とのつながりに代わるものではありません。ほかのいくつかの技術において、私はこの点を深く心配してきました」と、クックCEOは述べています。
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さらに、クックCEOはAppleのヘルスケア分野についても言及し、テクノロジーが医療において果たすことができる役割について「非常に興奮しています」とコメント。すでにApple Watchに搭載された心拍数の異常を検知する機能によって多くの人の命が救われていますが、依然としてテクノロジーと医療の組み合わせは十分に調査されていないとクックCEOは考えています。
「予防策を講じるという簡単な考えを取り入れることで、テクノロジーと医療が交差する分野をもっと見つけることができると思います」とクックCEOは語り、日常生活へ医療技術を導入することにより、医療費が劇的に削減される可能性もあると指摘。「医療費のほとんどは、病気が早期発見できなかったケースに費やされます」とクックCEOは主張し、テクノロジーと医療の組み合わせは人々に多くの希望を与えてくれると述べました。
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