Googleが初めて独自開発したハイエンドスマホ「Pixel」実機レビュー


GoogleがNexusシリーズを廃止して新たに「Pixel(ピクセル)」シリーズを発売しました。Googleが監修して開発されてきたNexusシリーズ同様に、最新のAndroid OSへのアップデートパスが与えられた「Pixel」は、ハイエンドモデルならではのスペックと、どんなスマートフォンよりも高性能だと言われるカメラを武器に、iPhoneが支配する高価格帯スマートフォン市場に殴り込みをかけています。初めてのGoogle純正スマートフォンPixelが一体どんな端末なのか実際に触ってみました。

Pixel, Phone by Google – Made by Google
https://madeby.google.com/phone/

◆外観チェック
Pixelは真っ白な箱に入っています。


中身をスライドさせると、Pixelが現れました。


横方向からぐるりとフィルムで覆われています。


箱の中には、Pixel本体、ACアダプター、2種類のUSBケーブル、Quick Switchアダプター、簡単な説明書・説明カードが入っていました。


Pixelは5インチ(1920×1080)の有機ELディスプレイを採用。SoCはSnapdragon 821(4コア2.15GHz)、メモリは4GB、サイズは縦143.8mm×横69.5mm×厚さ8.6mmで重さは143g。バッテリー容量は2770mAhです。


天面にはアンテナラインとイヤホンジャック。


右側面にはボリュームボタンと電源ボタン。


よく見ると電源ボタンは滑り止め加工が施されています。


底面にはマイク/スピーカー、Type-CのUSBポート。


左側面にはSIMスロット。


ナノSIMサイズのSIMカードを1枚搭載できます。なお、PixelにはmicroSDカードスロットはありません。


800万画素のフロントカメラ。


スピーカー下には赤外センサーを搭載してます。


ディスプレイ下のベゼルはかなり広め。


背面は2色。


上部が光沢アリ、下部はマット仕上げになっています。


LEDライト付きの1230万画素リアカメラはソニー製センサーIMX378を採用。DxOMarkで「89」というスマートフォン史上最高得点をたたき出す高性能カメラを搭載するのがPixelの大きな特長です。なお、像面位相差AFとレーザーオートAFにも対応しています。


金属リングが付いた指紋リーダー。


下部には「G」のロゴがあるのみ。


USB PD(15W)に対応するPixelの純正ACアダプターは、Type-Cのポートが採用されています。


Type-CとType-Aの変換をするQuick Switchアダプターは、USB On-The-Goにも対応しています。


ケーブルはType-A・C、Type-C・Cの2種類のケーブルが付属。


なお、説明カードはイラストだけで各種操作を説明しています。


◆大きさ比較
5.7インチのNexus 6P、5.2インチのNexus 5X、5インチのPixel、4.7インチのiPhone 7を一列に並べると、画面サイズ通りの大きさになりました。


なお、PixelはiPhone 7よりはわずかに厚めです。


◆セットアップ
これがPixelの起動画面。「English(United States)」をタップ。


「日本語」を選択すると日本語表示が可能です。


あらためて起動画面で「使ってみる」をタップ。


SIMカードを挿入しない場合は「スキップ」をタップ。


・データコピー
Pixelは付属のQuick Switchアダプターを使ってAndroidスマートフォンやiPhoneからのデータコピーが可能です。「データのコピー」をタップ。


データのコピーにはネットワーク接続が必要とのこと。


無線LANのSSIDをタップして、パスワードを入力してネットワークに接続します。


しばらく待って……


ケーブルの接続を促す画面が表示されました。


試しにiPhone 6sのデータをコピーすることにします。Quick SwitchアダプターとLightningケーブルを使ってPixelとiPhone 6sを接続すればOK。


しばらく待つと……


iPhoneを認識しました。


「次へ」をタップ。


Googleアカウントでのログインを求められるので、メールアドレスとパスワードを入力します。


「同意する」をタップ。


しばらく待って……


コピーする項目を選択したら……


「コピー」をタップ。


約3分でコピーが完了。


「次へ」をタップして、指紋認証などの登録作業に進みます。ちなみに、この画面で「ケーブルを取り外せます」と表示されたのでケーブルを抜いたところ……


「一部の写真がコピーされませんでした。」というエラーが出ました。データ転送作業中はケーブルを抜かない方が良いのかもしれません。


◆使ってみた
PixelはGoogleのスマートフォンということで、素の状態のAndroid OSを搭載しており、Googleのアプリ以外にはプリインストールアプリはありません。なお、記事作成時点での最新のOSバージョンはAndroid 7.1 Nougatとなっています。


Pixelを手にして感じるのは、手頃なサイズとしっくりくるグリップ感。


5インチのディスプレイは指の長い人ならばギリギリ対角に親指がとどきそうなサイズで、使い勝手は良好です。


また、有機ELディスプレイの発色の良さも感じます。Nexus 6P、Pixel、iPhone 7、Nexus 5Xの順に並べると、PixelとiPhone 7の白の美しさが目立ちます。


しかし、同じように輝度の高い2機を比べて見ると、色の深みはPixel(左)の方が上。


さらに、斜めから見たときにPixelの方が色の変化が少なく見やすいことが分かりました。


・ベンチマーク
Antutu Benchmark」を使ってPixelと、Nexus 6P、Nexus 5X、iPhone 7の性能を比較してみました。

Pixelの総合スコアは「135414」


これに対して、Nexus 6Pは「91443」、Nexus 5Xが「60466」、iPhone 7が「179687」となりました。ただし、iPhone 7はプラットフォーム(OS)が異なるので、Android端末と数値を単純に比較することはできません。


・カメラ性能
Pixelはスマートフォンで最も性能の高いカメラを搭載すると評判です。そこで、同じくカメラ性能に定評のあるiPhone 7と写真を撮り比べて見ました。いずれの写真もHDR機能はOFFにした状態で、左がPixel、右がiPhone 7となっています。

Pixelの方が色鮮やか。


木の奥の道に写る凹凸や影などは、Pixelの方がくっきり写っています。


他方で落ち葉を撮影したこの1枚では、明らかにiPhone 7の方が色の再現性が高く、Pixelはくすんだ色になりました。


暗い場所での撮影。より精細なのはPixelの写真でした。


・ムービーの手振れ補正機能
Pixelには3軸の電子手振れ補正機能が搭載されています。カメラの設定の「動画の手振れ補正」でON/OFFは切り替え可能です。


手振れ補正をOFFにした状態とONにした状態を撮り比べた様子は、以下のムービーで確認できます。

Google Pixelの強力な手振れ補正の効果が一発で分かるムービー - YouTube


Pixelを両手で持って歩きながら前方を撮影するという単純なムービーですが、手振れ補正の強力さがはっきりと分かる結果となりました。

・温度
長時間プレイしているとバッテリーをガンガン減らしながら発熱する「ポケモンGO」をプレイするとどれくらい温度が高くなるのか試してみました。室内に現れたポッポを30分間"生殺し"状態で放置してみます。


30分後にPixelのバックカバーの温度を「FLIR ONE」で撮影すると、指紋リーダー部分の温度が最も高く、約46度まで上昇していることが判明。持てないというほどではありませんが、かなり気になる発熱具合と言えそうです。


・指紋リーダーの縦スワイプ
Pixelの指紋リーダーは物理ボタンではありませんが、スワイプ操作に対応しています。指紋リーダーのスワイプ操作はデフォルト状態ではOFFになっているので、「設定」アプリ→「動作」の順にタップ。


「スワイプで通知確認」をONにすればOK。


指紋リーダーを縦方向にスワイプすることで、通知バーを出したり消したりする様子は以下のムービーで確認できます。

Google Pixelの指紋リーダーは縦スワイプで通知バーを引き出せる - YouTube


指紋リーダーの縦スワイプ機能は、大画面で指が届きにくいディスプレイ上部に触れることなく、片手操作で簡単に通知バーを操作できるので非常に便利です。今後、指紋リーダーには「横スワイプ」など別の機能が割り当てられるのに期待です。

・急速充電
Pixelは急速充電技術USB PD(15W)に対応しています。そこで、付属のACアダプター+Quick Switchアダプター+「Legion Meter」+Type-A・CのUSBケーブルを使って供給電力を測定してみます。


Pixelを接続すると、2Aで充電できているのが確認できました。


バッテリー残量10%の状態から30分間充電すると、32%になりました(22%アップ)。「15分で7時間使用可能」という急速充電の触れ込みからすると、残念な結果に……。


Legion Meterが原因かもしれないと考えて、Legion Meterなしの状態で付属のACアダプター+Type-C・CのUSBケーブルを使って再度30分間充電しましたが、10%→37%(27%アップ)と大差ない結果に。


さらに30分間充電を続けると、37%→68%(31%アップ)に。このペースであれば90分程度でフル充電できそうですが、USB PDによって劇的な速度アップ、とまではいかないようです。


Google初のスマートフォンPixel(ストレージ32GBモデル)は、アメリカでは649ドル(約7万4000円)で販売中。Pixelの販売国は、記事作成時点ではアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ・インドと英語圏のみで、日本は未発売。AI技術「Google Assistant」の日本語対応がネックとなっているためか、日本での発売時期は未定です。

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