レビュー

圧倒的な性能&低価格で4G/3Gデュアル待ち受けも可能なXiaomiのハイエンドスマホ「Mi 5」徹底レビュー


躍進する中国のスマートフォンメーカーXiaomi(小米科技)が、1年半ぶりにリリースしたハイエンドモデル「Mi 5」は、圧倒的な性能&価格で、世界中で人気を博しています。中でも、4GBメモリ&128GBのUFS2.0ストレージを搭載する最上位モデル(通称「Pro」モデル)は、入荷することも希で入手困難なモデルとして知られています。そんなProモデルをようやく手に入れることができたので、徹底的に使い倒してその真価をチェックしました。

Mi 5 - Mi Global Home
http://www.mi.com/en/mi5/

◆開封&外観チェック
Xiaomi Mi 5は白色のパッケージ。Mi4シリーズまでの無印良品に似たパッケージから、Appleライクなパッケージに変更されています。


箱を開けるとMi 5が登場。


中身は、Mi 5本体、Type-CのUSBケーブル、ACアダプター、説明カードとSIMスロット用のピンとなっています。


さっそく保護フィルムを剥がします。


これがXiaomiのハイエンドモデルMi 5。ディスプレイサイズは5.15インチ(1920×1080)、SoCはSnapdragon 820、メモリはLPDDR4。標準モデルが3GBメモリで32GB/64GBの高速なUFS 2.0ストレージなのに対して、通称「Proモデル」の最上位モデルは4GBのメモリ&128GBのUFS 2.0ストレージという組み合わせ。そして、今回レビューするMi 5は最上位のProモデルです。


背面にはステッカーが貼られていますが、透明フィルムを剥がせばなくなります。


5インチオーバーのスマートフォンと思って手に取ると、見た目以上に薄さ・軽さが際立ちます。サイズは縦144.55×横69.2×厚さ7.25mmで、重さは129g。画面サイズの小さなiPhone 6sよりも軽く仕上がってます。


表面の上部には400万画素のフロントカメラ。サイドベゼルの極めて狭いデザインを採用しています。


下部には物理ボタンになったホームボタン。指紋認証機能を内蔵しています。


左サイドにはSIMカードスロット。


ナノSIMカードサイズのデュアルスロットで、4G/3Gのデュアル待ち受けに対応しています。


右サイドには、電源ボタンとボリュームボタン。


天面にはイヤホンジャック。


リアカメラはソニーセンサー「IMX298」採用で1600万画素。4軸手ブレ補正機能を搭載しています。


底面のUSBポートはType-Cです。


◆デザインを比較してみた
背面のエッジがカーブしたデザインは、えも言えぬ美しさとフィット感という機能性を両立しています。


・Xiaomi Mi 4との比較
前モデルの「Mi 4」(右)と比較してみます。まずは、指紋認証機能付きの物理ホームボタンが搭載されたことが大きな違い。


左がMi 5で右がMi 4。角のRが緩やかになった、より丸みを帯びたデザインに変更されています。


Mi 5が7.2mmでMi 4が8.9mmなので、薄さの違いは歴然。


よく見ると、フロントカメラの配置も変更されています。


リアカメラもiPhoneライクな位置・形に変更。ただし、レンズは飛び出していません。


同じホワイトモデルですが、Mi 5(左)が黄色みを帯びた色なのに対して、Mi 4(右)は青みがかった白色です。


・GalaxyやiPhoneとの比較
なお、Mi 5のブラックモデルは指紋認証付きのホームボタンのメッキのコントラスが強めで、ホワイトモデルとはまた別のクールなカラーになっています。しかし、ブラックモデルを見たときに、どこからともなく沸き上がる既視感。


Samsungの「Galaxy S6 edge」(右)を隣に置いてみました。


ホームボタンはそっくり。


というか、Galaxy S6 edgeの表裏を反対にしたデザインなのではないか疑惑が……


ちなみにGalaxy S7 edge(右下)ではホームボタンの縁はブラックメッキになっているので、Mi 5はやはりGalaxy S6 edgeのインスパイヤという印象を受けます。


こうなると壁紙まで既視感を覚えてくるから不思議。


ちなみに前モデルのMi 4がiPhone 5/5s/SEに似ているのはいわずもがなです。


◆使ってみた
・スペック
まずは、「CPU-Z」でスペックチェックから。SoCはSnapdragon 820(2.15GHz・4コア)


Proモデルなので4GBメモリと128GBストレージ。Mi 5はmicroSDカードが使えないので、ストレージサイズは重要になりそうです。


OSはAndroid 6.0 MarshmallowベースのMIUI 7。


バッテリー容量は3000mAhです。


・アプリ
グローバル版のMi 5には、Google Playがプリインストールされています。ということで、使い勝手は通常のAndroid端末と違いはありません。


Google関連アプリも当然インストール可能。


あいさつ代わりに「AnTutu」でベンチマークを測定するとスコアは13万点オーバー。


ハイエンドモデルらしい高性能ぶりです。


このクラスのAndroidスマートフォンでは、使っていてひっかかりを覚えることはほとんどなく、ブラウジングなどもすこぶる快適。


普段使いで「重さ」を感じることができないため、パワーが求められることで有名なゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)」をプレイしてみました。


Mi 5でデレステをプレイする様子は以下のムービーで確認できます。

Xiaomi Mi 5でアイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージをプレイしてみた - YouTube


プレイは快適。巷にはハイエンドモデルとは名ばかりで、デレステがまともに動かない端末がある中で、Mi 5はゲーミング性能も十分のようです。

・カメラ
Mi 5は4軸手ブレ補正付きのリアカメラを搭載しています。標準のカメラアプリには……


多数のフィルターが用意されています。


画面を左から右にスワイプすると、アイコンで各種設定変更に素早くアクセス可能です。


写真を撮影してみました。屋外での撮影だとこんな感じ。1600万画素のリアカメラは画質も十分です。


暗い場所や……


近接撮影でも不満なしの画質でした。


・充電速度
Mi 5のType-C・USBポートは急速充電機能Quick Charge3.0に対応しています。付属の充電アダプターでバッテリー残量7%から30分充電すると、半分ほどまで回復。


さらに30分で92%に。約1時間でフル充電できるので、快適です。


設定から、電池残量を画面上端に緑色の細いバーで表示させることも可能。小さな数字やバッテリーアイコンを確認しなくてもバッテリ残量が一発で分かるので、何気に便利でした。


・4G/3Gデュアル待ち受け
Mi 5は当然ながらのSIMフリー端末ですが、4G/3Gのデュアルスタンバイ対応という大きな特長を持っています。SIMスロット1にドコモのSIMを、SIMスロット2にSoftBankのSIMを挿入したところ、ドコモ・SoftBank両方の電話番号で着信できました。なお、ネット回線も切り替え可能。通話のために2台持ちしている人や、キャリア回線と格安SIMを併用している人には、2枚のSIMカードでデュアルスタンバイ可能なMi 5はとてつもなく便利と言えそうです。


・ディスプレイ
Mi 5(左)とiPhone 6s(右)のディスプレイを比較してみました。画像はいずれの端末も輝度最大の状態ですが、ぱっと見た印象でもMi 5の方が鮮やかです。


Mi 5のディスプレイは輝度・彩度ともにiPhone 6sよりも上だと感じました。


◆まとめ
Xiaomiのフラッグシップモデル「Mi 5」は、現行のスマートフォンの最上位のスペックで、使い勝手に関して問題と感じるところはほとんどなく、快適そのものでした。5インチオーバーのディスプレイなのに129gと軽く、指紋認証の精度も抜群で、バッテリーの持ちもまったく不満のないレベル。

4GBメモリ搭載なので、多数のアプリを立ち上げておいても問題なし。左下のボタンから1発でアプリを終了してメモリを解放できるのも便利です。性能・質感ともに抜群のXiaomi Mi 5は、欠点らしい欠点の見つからない端末でした。


Xiaomi Mi 5は、日本への発送に対応しているGearBestで販売中。記事作成時点では、32Gモデルが3万7048円、64GBモデルが4万4920円、128GBモデルが5万2333円でした。ただし、128GBのProモデルは入荷が不安定な上に秒殺で完売になるので欲しい場合は、我慢強く待つ必要がありそうです。

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