GoogleのAR技術Tangoに世界初対応のスマホ「Phab 2 Pro」がついに日本発売
リアルタイムで3Dスキャンをし、現実世界に仮想空間を融合させるGoogleのAR(拡張現実)プロジェクト「Tango」に対応した世界初のスマートフォン「Lenovo Phab 2 Pro」が2016年12月2日(土)に日本で発売されました。
Lenovo Phab 2 Pro | 世界初の Tango 対応スマートフォン | レノボジャパン
http://shopap.lenovo.com/jp/tango/
Tango
https://get.google.com/tango/
ARは現実空間に仮想的なイメージを重ねる技術で、最近ではポケモンGOでも活用されています。Googleはメインカメラ・深度カメラ・モーショントラッキングカメラを組み合わせることで、リアルタイムで空間を正確に把握してイメージを重ね合わせる技術Tangoを長らく開発してきました。このTangoを初めてスマートフォンに適用したのが「Phab 2 Pro」というわけです。
Tangoを使ってPHAB2 Proでどんなことができるのかの一例は、以下のムービーで確認できます。
Tango: Re-imagine space around you. - YouTube
部屋の中でスマートフォンを見つめる親子。
部屋に置くベッドを探しているようです。
気に入ったベッドを娘がタップすると……
部屋の中にベッドが現れました。現実空間に正確な大きさでベッドの仮想的イメージは反映されます。
360度どこからでも確認できます。
Tangoを使えば、家具の配置のために長さを測る必要はなく、自由自在に好きな仮想的家具を配置していけばOKというわけです。
世界初のTango対応スマートフォンPhab 2 Proは、6.4インチ(2560×1440)のIPS液晶ディスプレイを搭載。SoCはTango仕様のSnapdargon 652(MSM8976)、4GBのLPDDR3メモリ、64GBストレージを搭載。指紋認証に対応し、OSはAndroid 6.0。
サイズは縦179.83mm×横88.57mm×厚さ6.96~10.7mmで、重さは259g。バッテリー容量は4050mAh。
天面にイヤホンジャック、底面にはMicro-USBポートを搭載。ただし、LTEバンドはFDD-LTE B1/3/5/8、TDD-LTE B38/41なので日本にローカライズされているというわけではありません。
Tangoは像面位相差オートフォーカス対応の1600万画素メインカメラにTOF方式の深度カメラ、モーショントラッキングカメラを搭載することで、正確な3Dスキャンを実現しています。
Tangoを使えば、例えば家具の大きさを正確に計測することが可能。
もちろんARを活かしたゲームや……
道案内など、空間に"埋め込まれた"情報を得ることもできます。
カラーはゴールドとブラックの2色。PHAB2 Proは価格4万9800円(税別)で販売中。ただし、記事作成時点では想定以上の注文のため、販売が停止されています。
PHAB2 Pro |世界初のTango対応ファブレット| レノボジャパン
http://shopap.lenovo.com/jp/smartphones/phab-series/phab2-pro/#galleryPhoto
・関連記事
世界で初めてGoogleの空間認識技術「Tango」に対応したスマートフォン「Phab 2 Pro」が登場 - GIGAZINE
Googleの空間認識技術「Tango」を搭載する初のスマホ「Lenovo PHAB2 Pro」によるAR体験はこんな感じになる - GIGAZINE
Googleが世界中の屋内空間を3D化した巨大地図の構築を計画中、あらゆる空間への広告を狙っている - GIGAZINE
人間レベルの空間認識を目指すGoogleの「Project Tango」を屋内ナビとして使用するとこうなる - GIGAZINE
Googleのリアルタイム空間認識技術「Tango」は一度に数百個の構造物の特徴を把握して「空間」そのものを記憶できる「Area Learning」機能を持つ - GIGAZINE
3Dセンサーを駆使してVRをスマホでも実現する「Project Tango」はここまで進化している - GIGAZINE
どういう未来が可能になるかがスマホで空間を3Dスキャンしリアルタイムで立体化するGoogleの「Project Tango」を実際に使うムービーを見るとよくわかる - GIGAZINE
・関連コンテンツ