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Googleの空間認識技術「Tango」を搭載する初のスマホ「Lenovo PHAB2 Pro」によるAR体験はこんな感じになる


現実の風景にCGによる風景をプラスすることで架空の空間を作り上げる「拡張現実(AR:Artificial Reality)」の技術開発が進められています。その中でもよく知られているのが、Googleが開発を進める、空間をリアルタイムに 3Dマッピングするスマートフォンベースの技術「Tango」なのですが、スマートフォンでAR体験を可能にするTangoに最適化されたQualcomm「Snapdragon 652」を搭載したファブレット「Lenovo PHAB2 Pro」が発表されています。

How Snapdragon processors support smartphone augmented reality experiences on Tango | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/news/snapdragon/2016/06/28/how-snapdragon-processors-support-augmented-reality-tango-google

TangoとPHAB2 Proで実際にどのようなAR体験ができるのか、以下のムービーで紹介されています。

Snapdragon processors power the first Tango-enabled smartphone - YouTube


スマートフォンの画面に表示された部屋の映像に、線を引いて寸法を計測する様子。これはCG上の出来事ではなく……


実際に複数のカメラやセンサーで取得した情報をもとにスマートフォンの画面に拡張現実(AR)を表示しているところ。このようなAR体験を可能にするのが、Tangoの技術です。


カメラとセンサーで室内をスキャンし、実際の家具の位置を立体的に測定したり……


実際にはあるはずのない家具を、ためしに配置してみたりすることが可能。


また、ごく普通のテーブルがゲームのフィールドになったりも。


このようにTangoでは、現実の風景の上にCGによる映像を加えることで、現実と架空をミックスさせた世界を作り出す事が可能です。


その技術の大きな役割を果たすのが、スマートフォンの背面に設置された「RGBカメラ」と対象物との距離を測定する「深度センサー」、そして魚眼レンズを使う「トラッキングカメラ」という3つのセンサー類。さらに、スマートフォン内蔵のジャイロセンサー・加速度センサーなども併用することで、リアルなAR空間が作り出されています。


部屋に家具を置くシミュレーションをしたり……


テーブルの上でドミノを倒して遊んだり。いずれも、実際の映像にCGによるAR映像がリアルに追従することで、違和感のないAR空間が再現されています。


多くのセンサーからの情報をリアルタイムに処理するためには、膨大な演算を高速に実行する必要があります。そのため、普通はCPUの他に複数のコプロセッサーが必要とされるわけですが……


Snapdragonはこれらを1つのSoC内に統合。


さまざまな情報を一括して処理することで、高速性と省電力性を両立しているというわけです。特に、Snapdragon 652はTangoに最適化されたSoCになっている模様。


Snapdragonは、データ処理に関するタイムスタンプの周期を50マイクロ秒(0.00005秒)という短さに抑えることに成功。


これにより、タイムラグを感じさせないスムーズな動作を可能にしているとのこと。


自分の部屋に、気になっているイスのモデルを置いてみたり……


架空のペットをスマートフォンの中で飼うこともできるようになります。


そんなSnapdragon 652を搭載した、世界初のTango対応端末が、6.4インチディスプレイを持つLenovoのファブレット「Lenovo PHAB2 Pro」というわけです。


先述のように、Snapdragon 652はTangoの動作に最適化されたSoCということですが、QualcommではハイエンドモデルとなるSnapdragon 820でも同様にTangoへの対応を発表しています。さらに、今後はSnapdragonの600番台と800番台を通じてTangoへの対応を進めていく予定とのことなので、近いうちに誰でもAR体験が可能な日が到来するのかも。

・追記 2016/10/06 10:15
世界初のTango対応ファブレットとなる「Lenovo PHAB2 Pro」は2016年の11月中に発売予定であることが明かされました。GoogleのVRおよびAR関連の取り組みを統括するClay Bavor氏がCNETに取材に答える形でLenovo PHAB2 Proの発売時期を明かしており、販売価格は499ドル(約5万2000円)からになる模様。

Google's Tango phone, the Lenovo Phab2 Pro, is coming in November - CNET
https://www.cnet.com/news/google-tango-lenovo-phab-2-pro-november/


なお、Lenovo PHAB2 Proの日本語ページは既に公開されていますが、「日本での発表・発売開始は未定」となっています。

Lenovo Phab 2 Pro | 世界初の Tango 対応スマートフォン | レノボジャパン
http://shopap.lenovo.com/jp/tango/

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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