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飲み物・食べ物が全て無料のカフェ「Ziferblat」がオープン

by Linh Nguyen

ハンバーガーが時速140キロで店内に張り巡らされたチューブを通ってテーブルに届いたり、うさぎと触れあえたり、ビルの63階に位置していたりと、さまざまなコンセプトのお店が世界には存在しますが、店内の飲み物・食べ物が全て無料になっているというレストラン・カフェとしてはまずあり得ないことをしているお店が「Ziferblat」です。

Мы празднуем новый год! | Freespace Ziferblat
http://london.ziferblat.net/

Ziferblat London
https://www.facebook.com/ZiferblatLondon

London's first pay-per-minute cafe: will the idea catch on? | Travel | theguardian.com
http://www.theguardian.com/travel/2014/jan/08/pay-per-minute-cafe-ziferblat-london-russia

食べ物・飲み物無料のお店「Ziferblat」は2013年の12月にロンドンでオープンしたばかり。


オシャレな店内です。


なぜ食べ物・飲み物が無料なのか?というと、Ziferblatは「お店の中で過ごす時間のみが有料」のカフェ、つまり、飲み物や食べ物は全て無料で、お店に入ってからの時間が分単位で課金されていく仕組み。1分で3ペンス(5.17円)課金されるので、コーヒー1杯の値段が2.25ポンド(約390円)と考えた時、お店に1時間15分滞在すると同額になります。


お店の名前になっている「Ziferblat」とはロシア語で文字盤のこと。というのも、Ziferblatはお店に入ると戸棚から目覚まし時計を取って入店時刻をメモし、時計は自分のそばに置いておく必要があるためで、お店を出る時に時間を再びメモして、入店してから退店するまでの時間に対してお金を払うというわけです。


店内にはビスケット・果物・野菜などの軽食が置いてあり、またキッチンで食べ物を用意することも可能。本格的なコーヒーメーカーやエスプレッソマシンを使うこともできます。


また店内にあるピアノで演奏してもOKです。


クラシックな雰囲気のテーブル席。


日当たりのいい窓辺。


店内にはさまざまな書籍が取りそろえられた本棚や……


レコードもあります。


実際のお店の様子は以下のムービーから確認可能。


音楽を演奏する人やおしゃべりに花を咲かせる人まで楽しみ方はさまざま。「お店」というよりは「友人の家でくつろぐ」のに近い形です。



Ziferblatはわずか2年の間に10店舗をオープンさせたロシアのチェーン店で、今後世界的な展開を視野に入れており、ロンドン進出はその第一歩。ロンドンでZiferblatの第1店舗がオープンして1カ月ですが、既に何人かが固定客となっているとのこと。オーナーのIvan Mitinさんは「ロンドンの人たちはZiferblatのコンセプトをすぐに理解し、受け入れました。これは非常にソーシャルなアイデアで、Ziferblatにとってお客さんは賃借人のようなもの。1つの場所を複数の人がシェアしているのです。自分の使った食器を洗うために行列ができているのは面白い光景ですが、彼らは義務感からではなく、進んでお皿を洗っています」と語りました。

以下はロシアで展開している店舗の様子。お店によって雰囲気が異なり、本がたくさん並んだお店や……


ソファどころかベッドまで用意されているお店。


コンサートも行えます。


ダイニングのような雰囲気。


小さめのスペース。


カフェっぽい店舗もあります。


1分で3ペンス(5.17円)という価格が高いか安いかは利用する人や状況によって感じ方が変わりそうですが、ソーシャルなスペースとしては非常に面白い試みとなっています。


なお、日本での展開は現時点では未定です。

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in メモ,   , Posted by darkhorse_log

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