中華麺が特徴の姫路名物「まねきのえきそば」は普通の駅そばではない唯一無二の存在感

世界遺産・姫路城などで知られる姫路の名物の1つが、昭和24年(1949年)に誕生した「えきそば」です。その特徴は、和風だしを使いつつも、めんが普通のそばではなく中華麺であるという点。このため、ハマる人には「日本一うまい駅そば」と好評なのですが、ハマりきらない人も少なくありません。暖かい日々が一転して冷え込んだ日に姫路を訪れる機会があったので、そういえば現地で食べたことのなかった、この「まねきのえきそば」で暖まってきました。
えきそば | まねき食品株式会社
https://www.maneki-co.com/products/ekisoba/
JR姫路駅にやってきました。

北口は「姫路城口」と名付けられていて、出ると正面遠くに世界遺産・国宝の姫路城が見えます。姫路城まではバスで5分、徒歩だと20分ほど。なお、通りの左手には山陽電鉄・山陽姫路駅もあります。

「まねきのえきそば」はいろいろなところに出店していて、JR姫路駅改札内だけでも神戸・大阪方面行きホームに「在来線上り店」、相生・岡山方面行きホームに「在来線下り店」と2店舗がほぼ向かい合うようにあります。

その歴史は終戦後の混乱期に始まっていて、当初は小麦粉が統制品になっていたことから、こんにゃく粉とそば粉をまぜた「うどん風」めんだったそうです。しかし、このめんはのびてしまうことや腐るのが早いことなどから、中華麺に移行。昭和24年に現在の「えきそば」の形になりました。

注文は、店外か店内にある食券販売機で食券を購入するスタイル。番号札などはなく、カウンターに食券を順番に挟む板が置かれていて、メニュー鳴が呼ばれるのを待ちます。

立ち食い店で通路は狭めなので、リュックなどは入店前に下ろしておいた方が無難です。

食券を置いてから3分程度で呼ばれました。「きつねえきそば」(480円)です。

少し茶色がかった透明感のあるだしに、白くて少し角の立った中華麺が特徴的。食べてみると、コシがあってするりとストレートな中華麺はすすり心地がよく、「ズルズル」というより「ツルツル」とおなかに流れ込んでいくような感覚。だしは塩味があるものの、そこまで強い味はついていないので、クセが少なく、どんな体調の時でもスルスル食べられそう。

あげはオーソドックスな「きつね」で、しっかりと甘口だしがしみこんでいます。この、あげの甘口と、だしの塩味が一体にはなっていないため、違和感を覚える人だと「ん?」と思うポイントかもしれません。

他の組み合わせならどうなのか気になりましたが、回転が早い立ち食い店に居座ると邪魔なので、姫路駅改札外そばにあるピオレ姫路おみやげ館「播州うまいもん処」に移動して別のメニューを注文してみることにしました。

オーソドックスな「天ぷらえきそば」と、冬季限定で「瀬戸内産牡蠣えきそば」があるということなので、2つ注文。「牡蠣えきそば」は作るのに少し時間がかかります。

およそ8分で注文したメニューが完成。左が「天ぷらえきそば」(税込480円)、右が「牡蠣えきそば」(税込680円)です。

天ぷらは小エビ入り。あげと違って天ぷらには個性的な味付けがなされておらず、だしを吸収して味を取り込んでいくので違和感はゼロ。当然、麺とケンカすることも一切ないので、「まねきのえきそば」を初めて食べる場合は「天ぷらえきそば」がベストかもしれません。

「牡蠣そば」は見てわかるぐらいにだしが白濁している通り、非常に濃厚なカキ風味。しっかり大きなカキの身も入っていて、単なるトッピングではない別メニューに化けていました。えきそばを食べたことがあるという人でも、これなら新しいえきそばの味わいを感じられるはずです。

「まねきのえきそば」は在来線ホームやピオレ姫路のほか、姫路駅周辺だと、駅北側にある商業施設・フェスタの地下街「グランフェスタ」内や、姫路城の方へ行ったところにある大手前パーキングの1階にあるほか、姫路市広畑区のヤマダストアー新青山店、そして阪神梅田本店スナックパークに出店しています。なお、まねきが展開する「マネキダイニング」でもえきそばを食べることができ、姫路から最も離れたところだと、西名阪自動車道の天理PA(上り線)内でえきそばを食べることができます。
・関連記事
ドデカいゲソ天や紅ショウガ天がのったそばを「一由そば」で食べてきた - GIGAZINE
やきそばにソース味のつゆをかけて食べる石焼き版の「黒い石つゆ焼きそば」を青森県黒石市で食べてきた - GIGAZINE
新潟名物で市民のソウルフードになっている「万代シテイバスセンターのカレー」を食べてきた - GIGAZINE
緑色の抹茶カレーを食べてみたら意外と本格的なカレーで二度びっくり「伊藤久右衛門JR宇治駅前店」 - GIGAZINE
麺として使えるのに糖質90%オフという超低糖質な「豆腐干」のポテンシャルがあまりにもすごすぎでした - GIGAZINE
原材料が100%「豆」の「ゼンブヌードル」はパスタなのか何なのか実際に食べて確かめてみた - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in 試食, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article Maneki no Eki Soba, a specialty of Himej….