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Googleに対して「Google Play内にEpic Gamesのアプリストアを開設するのにかかるコストを計算するように」という命令を裁判官が下す


独占禁止法違反を巡って繰り広げられているGoogle対Epic Gamesの訴訟において、Epic Gamesは「Google Play内にEpic Gamesのアプリストアを開設すること」などを求めています。訴訟の担当判事が、Google Play内にサードパーティーアプリストアを開設する場合、どの程度のコストが必要になるかを計算するようにGoogle側に命令しました。

Judge orders Google to calculate the costs of Epic’s biggest Play Store demand - The Verge
https://www.theverge.com/2024/5/24/24164454/epic-google-catalog-access-library-porting


Judge doesn’t buy Google’s ‘terrifying world of chaos’ Epic case claim - The Verg
https://www.theverge.com/2024/5/24/24163907/google-epic-world-of-chaos-antitrust-monopoly-case

大人気バトルロイヤルゲームのフォートナイトや、ゲームエンジン・Unreal Engineの開発元であるEpic Gamesは、独占禁止法違反でスマートフォン向けにアプリストアを運営するAppleやGoogleを訴えています。

Epic GamesはGoogleが開発するスマートフォン向けOSであるAndroidのアプリストアであるGoogle Playにおいて、市場を独占しているとしてGoogleを訴えており、訴訟を担当したカリフォルニア州裁判所は「Googleがアプリストアを通じて反競争的な市場を形成した」と、Epic Gamesの訴えを認めています。

Epic Games対Googleの独占禁止法に関する訴訟でカリフォルニア州の裁判所がEpic Games側の訴えを認める判決を下す - GIGAZINE


勝訴したEpic Gamesは、2024年4月にGoogleに対して要求する項目をまとめた16ページにわたる書類を作成。この書類の中で、Epic Gamesは「ほとんどすべての潜在的に不公平な行為をブロックすること」「サードパーティーアプリストアと課金システムの導入」「Google PlayおよびGoogle Playの課金システムと同等の立場に積極的かつ即座に一気に置くこと」などを求めており、裁判所側がこれを承認することを期待しています。

Epic GamesはGoogle Play内にサードパーティーアプリストアを開設することを求めていますが、これが実現するか否かについてはかなり懐疑的な目で見られていました。


しかし、2024年5月24日に開催された公聴会の後、担当判事のジェームズ・ドナート氏が「Epic Gamesの要求に従う場合、どの程度のコストが必要になるかを計算するように」とGoogleに命じたことが明らかになっています。命令の詳細は、「Googleは競合するアプリストアに最長6年間の『カタログアクセス』および『ライブラリポーティング』を提供するために必要な技術作業と経済的コストを詳細に記載した資料を2024年6月24日までに裁判所に提出するように」というもの。なお、この資料には「Google Playを通じてサードパーティーアプリストアを配布するための技術作業と経済的コスト」についても記載される可能性があるそうです。

裁判文書によると、Epic Gamesは2024年8月14日に行われる最終審問の前にGoogleが作成した資料について、Googleの専門家およびエンジニアに対して質問・反論する機会が与えられることとなります。


なお、公聴会でドナート判事はEpic Games側の要求案について「曖昧過ぎる」とも指摘しました。一方で、Googleに対しては「はっきりさせておきたいのは、違法な独占企業であるGoogleは、いくらかの罰金を支払わなければいけなくなるということです」「この訴訟は一般的な競争の機会に関するものです。Epic Gamesだけに救済策を与えるのではなく、競争の場を平等にし、障壁を取り除くことこそが目的です」と述べ、Googleの独占を禁じるための施策が求められることを強調しています。

これに対してGoogleは「Epic Gamesの要求が通ることになれば、アプリストア市場は恐ろしい混沌の世界に陥る」と言及。しかし、ドナート判事は「Googleの意見については全く納得できない」と述べ、懐疑的な目を向けています。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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