ソフトウェア

Epic GamesがAppleとの訴訟の判決を不服として控訴


2021年9月10日、長らく続いていたApple対Epic Gamesの訴訟に判決が下りました。しかし、Epic Gamesはこの判決を不服として、さっそく控訴しています。

epic-games-appeal - DocumentCloud
https://www.documentcloud.org/documents/21061142-epic-games-appeal


Epic has appealed Friday’s ruling in the Epic v. Apple case - The Verge
https://www.theverge.com/2021/9/12/22670269/epic-files-appeal-fortnite-legal-battle

2021年9月10日の判決で、裁判所側はAppleに「App Storeでサードパーティーの支払いシステムを認めるように」という差し止め命令を下しました。これは長らくEpic Gamesが求めてきたもののひとつではあるのですが、同時に裁判所側は「Appleが連邦あるいは州の独占禁止法のもとで独占者にあたると最終的に結論付けることはできません」と述べ、AppleのApp Storeが独占禁止法に抵触するものではないという判決を下しています。これにより、AppleはApp Storeにおいて独自の支払いシステムを経由しない支払い方法を認めなければいけなくなったものの、独自の支払いシステムを経由する場合はこれまで同様「15~30%の手数料」を徴収することが可能です。

AppleとEpic Gamesの訴訟で「App StoreはApple以外の支払い方式も認めるように」との判決が下る、一方でAppleの勝利という声も - GIGAZINE


Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOはこの判決に対して「今日の判決は開発者にとっても消費者にとっても勝利とはなりませんでした。Epic Gamesは10億人の消費者を対象に、アプリ内課金方法とアプリストア間の公正な競争を目指して戦っていきます」とツイートし、判決内容に不満を持っていることは明らかでした。また、判決直後にNPRが行ったインタビューの中で、Epic Gamesの広報担当者は判決内容を不服として控訴する予定であることも明かしています。

Today’s ruling isn't a win for developers or for consumers. Epic is fighting for fair competition among in-app payment methods and app stores for a billion consumers. https://t.co/cGTBxThnsP

— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic)


そして2021年9月12日(日)、Epic Gamesがさっそく第9巡回区控訴裁判所に控訴したことが判明しています。

裁判所に提出された文書には控訴に関する法的根拠の詳細はほとんど記されていませんが、海外メディアのThe Vergeは「Epic Gamesは裁判所により却下された『Appleの独占禁止法違反』を引き続き主張していく可能性が高い」と報じています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「フォートナイト」開発元のEpic GamesがAppleを提訴 - GIGAZINE

Apple対Epic Games訴訟の対審がスタート、ティム・スウィーニーCEOも発言 - GIGAZINE

iOS版フォートナイトアプリの再リリースを予定しているとEpic Gamesが発表 - GIGAZINE

AppleとEpic Gamesの訴訟で「App StoreはApple以外の支払い方式も認めるように」との判決が下る、一方でAppleの勝利という声も - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   ゲーム, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.