Amazonプライム・ビデオでは2024年1月から追加料金を払わなければ広告が表示されるようになる
Amazonがプライム会員宛のメールにて、2024年1月29日より一部の国のAmazonプライム・ビデオで広告を表示し始めることを明らかにしました。
Amazon Prime Video will start showing ads on January 29th - The Verge
https://www.theverge.com/2023/12/26/24015595/amazon-prime-video-ads-coming-january-29
Amazon Prime Videos ads arrive in January 2024
https://9to5google.com/2023/12/26/amazon-prime-video-ads-january-2024/
Amazonは2023年9月に「2024年以降プライム・ビデオに広告を導入する」と発表しており、2024年初頭にアメリカ・イギリス・ドイツ・カナダに広告を導入し、2024年後半にはフランス・イタリア・スペイン・メキシコ・オーストラリアでも広告を導入すると述べられていました。今回のメールではアメリカでの広告導入の日付が確定した形となります。なお、記事作成時点では日本での展開は不明です。
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ユーザーはAmazonプライムの会費に加えて月額2.99ドル(約430円)を追加で支払うことで広告を回避することが可能とのこと。広告無しプランへの事前予約の受付も開始されています。
「Disney+」「Hulu」「Netflix」などストリーミングサービスの競合はAmazonプライム・ビデオに先駆けてアメリカ国内で最安プランに広告を導入しており、今回のプライム・ビデオの変更はこうした他社へ追随する形となります。
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新たに安価な広告付きプランが導入されるのではなく、既存のプランに広告が導入されて従来同様のサービスには追加料金が必要ということで事実上の値上げとなっており、ニュースサイトのThe Vergeの記事には「追加料金を払うよりも解約したい気持ちが強い」などのコメントが寄せられました。
こうしたユーザーの反発を予想したためか、今回の広告導入の告知メールでは『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』などのオリジナルコンテンツや、会員限定セール、Amazon Musicをはじめとする周辺サービスなどのプライム会員特典が多数列記されており、ユーザーの解約を思いとどまらせるようになっていました。
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