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MicrosoftがBingやCopliotのアップデートを発表、「Deep Search」機能の追加や「DALL-E 3」の改良、GPT-4 Turboサポートとコードインタープリター機能が近日中に提供される予定


Microsoftの純正ブラウザ「Bing」に、「Deep Search」と呼ばれるAIを活用した検索に関する新たな機能が導入されることが発表されました。また、AIチャットボット「Copilot」も、画像生成モデルのアップデート、「GPT-4 Turbo」のサポート、コードインタープリター機能の実装が発表されています。

Introducing Deep Search | Search Quality Insights
https://blogs.bing.com/search-quality-insights/december-2023/Introducing-Deep-Search

Celebrating the first year of Copilot with significant new innovations - The Official Microsoft Blog
https://blogs.microsoft.com/blog/2023/12/05/celebrating-the-first-year-of-copilot-with-significant-new-innovations/

Continued AI Innovation in Copilot | Search Quality Insights
https://blogs.bing.com/search-quality-insights/december-2023/Continued-AI-Innovation-in-Copilot

Microsoft’s Copilot is getting OpenAI’s latest models and a new code interpreter - The Verge
https://www.theverge.com/2023/12/5/23989052/microsoft-copilot-gpt-4-turbo-openai-models-code-interpreter-feature

Microsoftは現地時間2023年12月5日にBingに搭載される新機能や、AIチャットボット「Copilot」に導入される機能を発表しました。

・Deep Search
BingやGoogleなどの検索エンジンでユーザーが望む検索結果を得るには、適切な検索クエリを入力する必要があります。しかしDeep Searchでは、大規模言語モデルのGPT-4が、ユーザーがBingに投げかけた検索クエリを拡張し、質問に関連するいくつかの答えを提供することが可能です。


例としてMicrosoftは、Bingに対して「日本のポイントカードシステムはどうなっているのか」という漠然とした質問を投げかけています。


すると、Bingはその質問を念頭に置いて、「日本のポイントカードシステム」「日本旅行者のための最高のポイントカード」「日本のカテゴリー別のポイントプログラムの比較」などにクエリを書き換え、それぞれの検索結果を取得してくれるとのこと。


Microsoftは生成される回答について「日本のさまざまなポイントカードシステムの仕組みについて、それぞれのメリットや要件、制限などについて説明します。その際、コンビニやスーパーマーケット、レストランなど、さまざまなカテゴリーで人気のあるポイントカードの例を含めて説明するとともに、ポイントカードと日本の他の決済方法との長所や短所を比較します。また、最も人気のあるサービスと参加している加盟店を強調します」と述べています。

また、Microsoftは「こうすることで、Deep Searchは元のキーワードが明示的に含まれていなくても、クエリのさまざまな側面をカバーする結果を見つけることができます」と語っています。一方で「Deep Searchで回答が得られるまでには最大30秒かかることから、改良の余地があります」と報告しています。


なお、記事作成時点でDeep Searchは一部のユーザーでテスト中で、一般ユーザーへの公開時期は未定です。

・Dall・E 3のアップデート
Copilotでは、OpenAIの画像生成AI「DALL・E 3」を用いた画像生成が可能です。そんな画像生成機能について、MicrosoftのEVP兼コンシューマー最高マーケティング責任者であるユサフ・マディ氏は「DALL・E 3にさらに更新を加えることで、Copilotを利用して、より高品質でプロンプトに対して正確な画像を生成できるようになりました」と述べています。

以下はこれまでのDALL・E 3で生成された画像と改良版のDALL・E 3で生成された画像です。どちらも「写実的なステゴサウルスがネイルサロンで手入れされている」というプロンプトが入力されたとのこと。


改良版のDALL・E 3は、すでに画像生成サービスの「Image Creator」やCopilotで利用可能です。

・GPT-4 Turboのサポート
OpenAIが2023年11月6日に発表したGPT-4のアップグレード版大規模言語モデル「GPT-4 Turbo」について、Copliotでもまもなく利用可能になるとのこと。GPT-4 Turboのコンテキストウィンドウは12万8000トークンに上り、従来の大規模言語モデルでは困難だったコードの記述など、より複雑で長いタスクに取り組むことが可能になります。

Microsoftは「GPT-4 Turboのサポートについて、現在一部のユーザーでテスト中で、今後数週間の内に一般ユーザーのCopilotに導入される予定です」と述べています。

・コードインタープリター機能
コードインタープリター機能では、ユーザーはCopilot上で正確性が求められる計算やコーディング、データ分析、視覚化、数学などの複雑なタスクを実行することが可能です。Microsoftは「Copliotは、複雑な自然言語のリクエストに応答するためのコードを生成し、そのコードをサンドボックス環境で実行します。そこから得られた結果をもとに高品質な応答をユーザーに提供します」と解説。また「Copilotとユーザーの間でファイルをアップロードおよびダウンロードすることも可能で、独自のデータやコードを入力して、Bingの検索結果を操作することもできます」と述べています。


コードインタープリター機能は記事作成時点で一部のユーザーによるテスト中で、Microsoftは「近日中に広く利用可能になる予定です」と語っています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1r_ut

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