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MicrosoftのAI画像生成サービスではディズニー作品のイラストを生成できてしまう


MicrosoftはOpenAIの開発した画像生成AI「DALL·E 3」を活用した画像生成サービス「Image Creator」を公開しています。ところが、Image Creatorでは著作権に厳しいことで知られるディズニーのキャラクターが含まれる画像を生成可能であることが話題になっています。

Microsoft tweaks AI image generator over Disney dogs poster trend
https://www.ft.com/content/64958031-6d7b-4c2c-aeb3-d4df0b04ae32?ref=404media.co

Bing Generates Disney Logos, Definitely Won’t Incur Disney’s Wrath
https://www.404media.co/bing-ai-generated-disney-logos/

Image Creatorは文章(プロンプト)を入力するだけで高品質な画像を生成できるサービスで、ウェブアプリだけでなくEdgeCopilot(旧称:Bingチャット)の機能としても展開されています。プロンプトは日本語でもOKで、例えば「ラーメンを食べる青い髪の毛の女の子、日本のアニメ風」というプロンプトでは以下のような画像が生成されます。


上記のようにImage Creatorは好みの画像を簡単に生成できる便利なサービスですが、著作権関連の問題に厳しいことで知られるディズニーのキャラクターも生成できてしまうことが話題になっています。試しに「Disney」というプロンプトで生成してみた画像が以下。シンデレラ城っぽい建物の前にミッキーマウスなどのディズニーキャラクターが大集合している画像が生成されました。


カタカナで「ディズニーランド」と入力してみると、シンデレラ城っぽい建物やミッキーマウスを含む画像が生成されました。


さらに「ミッキーマウス」と入力するとかなり高品質なミッキーマウスの画像が生成されました。


Image Creatorでは、記事作成時点では「Disney」というプロンプトで画像を生成できますが、海外メディアのFinancial TimesによるとImage Creatorは一時的に「Disney」というワードをNGワードに指定していたとのこと。ディズニーの商習慣に詳しい人物はFinancial Timesに対して「ディズニーが著作権の侵害をMicrosoftに報告したと考えられる」とコメントしています。

なお、Microsoftは有料版Copilotのユーザーが著作権関連の訴訟に巻き込まれた場合、和解金を肩代わりすることを表明しています。

MicrosoftがAIサービスを使った顧客の著作権侵害の訴訟結果はMicrosoftが引き受けるという声明を発表 - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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