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Googleアシスタントに生成AIが搭載される計画が進行中、「オーケーGoogle」で質問すると検索結果をAIが要約してくれるようになる可能性


Googleが、Androidやスマートスピーカーに搭載されている音声アシスタントを全面的に見直し、Google Bardと同様の生成AI技術を導入する計画を進めていることが、アメリカのニュースサイト・Axiosの報道により判明しました。

Google Assistant to get an AI makeover
https://www.axios.com/2023/07/31/google-assistant-artificial-intelligence-news


Google will ‘supercharge’ Assistant with AI that’s more like ChatGPT and Bard - The Verge
https://www.theverge.com/2023/7/31/23814702/google-assistant-ai-features-layoffs-bard


Axiosが入手したGoogle社内のメールによると、同社はGoogleアシスタントに携わっているチームの再編に着手しているとのこと。これには少数の人員整理が含まれており、記事作成時点で数千人いるチームの中から数十人が削減される見通しだと、Axiosは報じています。

Googleアシスタント担当ヴァイスプレジデントのピーユシュ・ランジャン氏と製品ディレクターのデューク・デュケリス氏は、メールの中で「私たちは、生成AIが人々の生活を一変させる大きな可能性を秘めていることを目の当たりにしており、これは最新の大規模言語モデル(LLM)テクノロジーを搭載した格段に強力なアシスタントがどのようなものかを探求する大きなチャンスだと考えています」と述べました。


メールの残りの部分には、体制の見直しや各チームの新しい所属の詳細が書かれており、例えば「サービスチーム」と「サーフェスチーム」と呼ばれる2つの部署が統合されることや、「モバイルチーム」が分割され別々の責任者の下で個別に取り組むことになる計画などが判明しています。

新しいGoogleアシスタントがどのようなものになるのかは、記事作成時点では明かされていませんが、Axiosの報道を取り上げたIT系ニュースサイトのThe Vergeは、「チャットAI・Bardの強化に用いられているのと同じテクノロジーを活用し、ウェブ全体から収集した情報に基づいた受け答えができるようになる可能性があります」と述べて、検索サービスが強化されるとの予想を示しました。


Googleの広報担当者であるジェニファー・ロッドストーム氏はThe Vergeの取材に対し、「毎月何億人もの人々がGoogleアシスタントを利用しており、私たちはその人々に質の高い体験を提供することに全力を注いでいます。LLMがどのようにGoogleアシスタントを強化し、より優れたものにする手助けをしてくれるかを探求するのが待ちきれません」と述べました。

GoogleがAIを自社のスマートホーム製品に導入する時期はまだ不明です。過去にはGoogleアシスタントが収集した音声が下請け業者の従業員に聞かれていた問題などが発生しており、こうした経緯からThe Vergeは「プライバシーに影響が及ぶ可能性を考えると、多くの人がGoogleアシスタントへのAI導入に心から賛成しているとは思えません」とコメントしました。

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in ソフトウェア, Posted by log1l_ks

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