Googleからプログラミング補助AI「Studio Bot」登場

GoogleがAndroid Studioで使えるプログラミング補助AI「Studio Bot」を発表しました。Studio BotはGoogle製大規模言語モデル「PaLM 2」の派生言語モデル「Codey」を採用しており、「開発者の要望に合わせたヒントを提供」「作りたい機能を実現するためのコードを生成」といった操作を実現可能です。

Meet Studio Bot  |  Android Studio  |  Android Developers
https://developer.android.com/studio/preview/studio-bot

Android Developers Blog: Android Studio @ I/O ‘23: Announcing Studio Bot, an AI-powered coding assistant
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/android-studio-io-23-announcing-studio-bot.html

Studio Botでは、「Androidで位置情報を取得するベストな方法は？」といった質問を投げかけるだけで、疑問の解決につながるヒントを提供してくれます。

また、「アプリをダークテーマに対応させるにはどうしたらいい？」といった質問をすると、機能を実現するためのコードを生成してくれます。

生成されたコードは、ワンクリックで編集中のファイルに追加可能です。

Studio Botは既にAndroid StudioのCanary Build版で利用可能です。ただし、記事作成時点ではアメリカ国内のみの利用に制限されています。

なお、Studio Botは実験段階であり、不正確な情報を出力する場合もあるとのこと。また、Googleが公開している「よくある質問」の日本語訳は以下の通りです。

Q：Studio Botの基盤となっている言語モデルは何ですか？
A：「PaLM 2」をコーディングに特化させた「Codey」を採用しています。

Q：Studio BotはGoogleのサーバーにコードを送信しますか？
A：Studio Botのチャットウィンドウに入力した内容はすべてGoogleのサーバーに送信されますが、コードを共有する必要はありません。コードはデフォルトで非公開となっており、ユーザーの同意なしに外部へ送信されることはありません。

Q：私のコードはStudio Botの学習に使用されますか？
A：いいえ。コードはStudio Botの学習には使用されません。

Q：Studio Botの応答は正確かつ安全ですか？
A：Studio Botは実験段階であり、一部の回答は不正確な可能性があります。

Q：Studio Botはコーディングの支援に役立ちますか？
A：はい。Studio Botはコーディングおよびコーディングに関連する事柄を支援できます。ただし、Studio Botは実験段階であり、コードの使用責任はユーザーにあります。Studio Botが生成したコードに依存する前にエラーやバグ、脆弱(ぜいじゃく)性がないか慎重にテストしてください。

Q：Studio Botは既存のコードを引用しますか？
A：Studio Botは既存のコードの完全な複製を出力しないようにシステムを設計しており、システムを改善し続ける予定です。Studio Botがコードの完全な複製を出力する際は引用元を明記します。出力にはコードに適用されるオープンソースライセンスの情報が含まれることもあります。ユーザーはライセンスに準拠する必要があります。

Q：Studio Botの利用にはどのような規約が適用されますか？
A：「Google利用規約」および「ジェネレーティブAIの追加利用規約」が適用されます。

Q：Studio Botにフィードバックを提供する方法はありますか？
A：UI内の高評価・低評価ボタンを用いてください。

Q：Studio Botには何でも質問できるのですか？
A：Studio Botは「Android関連の開発に関する質問」に特化してトレーニングされており、それ以外の領域の質問に役立つようには設計されていません。

Q：Studio BotとBardなどのチャットボットとの違いは何ですか？
A：Studio BotはAndroid関連の開発に特化しています。また、Studio BotはAndroid Studioと統合されており、ワンクリックアクションや関連ドキュメントへのリンク生成などの機能を提供しています。