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「AIを利用したAndroidスマホのカスタマイズ」「折り畳みデバイスのUI最適化サポート」「Android 14 Beta 2のリリース」などAndroid関連の新発表が盛りだくさん


Googleは日本時間の2023年5月11日に開催した開発者向けイベント「Google I/O」で、モバイルOSのAndroidに関連するさまざまな発表を行い、次期モバイルOS「Android 14」のBeta 2を公開しました。「生成AIを利用したAndroidスマートフォンのカスタマイズ」から「ヘルスケアエクスペリエンスの改善」まで、新たに判明したさまざまなAndroid関連の新発表についてまとめました。

Android Developers Blog: 14 Things to know for Android developers at Google I/O!
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/14-things-to-know-for-android-developers-google-io.html


Android Developers Blog: Second Beta of Android 14
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/android-14-beta-2.html

Google will help Play Store developers build out their listings with generative AI - The Verge
https://www.theverge.com/2023/5/10/23718109/google-play-store-ai-io-generative-listing-translation-user-reviews

Googleは「Google I/Oで発表されたAndroid開発者が知っておくべきこと」として、以下の14個のトピックを取り上げています。

◆1:プログラミングを補助するAI「Studio Bot」
Googleはコードの生成やコーディングエラーの修正など、開発者の生産性を高めるためにAndroid Studioで使えるプログラミング補助AI「Studio Bot」を発表しました。Studio Botはまだ開発されて間もないAIであり、Googleは質問への回答の精度をさらに向上させ、ベストプラクティスを学習させるためにトレーニングを行っているとのこと。

「Stuidio Bot」がどのようなAIになっているのかは、以下の過去記事や公式動画を見るとよくわかります。

Googleからプログラミング補助AI「Studio Bot」登場 - GIGAZINE


Meet Studio Bot - the AI powered coding assistant in Android Studio - YouTube


◆2:AIを使用してGoogle Playに登録するアプリの公開情報を生成する
現地時間の5月11日から、Google Playに登録するアプリの公開情報を英語で作成する際に、生成AIが文章のライティングを補助してくれる機能が開始されます。Google PlayのコンソールでAI helperを開き、ターゲット層や主要なテーマといったプロンプトを入力すると、Google Playに送信する文章の下書きが生成されるとのことです。


◆3:折り畳みデバイスとタブレットへの最適化
Googleは新たに折り畳み式スマートフォンの「Pixel Fold」と新型タブレットの「Pixel Tablet」を発表しました。通常のスマートフォンとはサイズが異なるデバイスの拡充に対応するため、Androidは大画面のデバイスでも見栄えがするように最適化されたアプリを開発するためのツールや解説を用意しており、Androidアプリを大画面に最適化する方法についてのYouTube動画も公開しています。

How to build great Android apps for large screens and foldables - YouTube


◆4:新たなウォッチフェイスフォーマットとアニメーションAPIのリリース
Googleが開発するスマートウォッチ向けOSであるWear OSのユーザー数は、2021年7月にWear OS 3が発表されてから5倍に拡大しているとのこと。そこでGoogleはWear OSアプリにパッケージされているウォッチフェイスサービスをより良くするため、Samsungと提携して開発した宣言型XMLフォーマットの「Watch Face Format」を発表しました。

Apple Watch対抗「Wear OS 4」2023年中にリリースへ、Googleは既にAndroid開発者向けプレビュー版公開済みで自由にウォッチフェイスを作れる「ウォッチフェイスフォーマット」も - GIGAZINE


Building high-quality experiences on Wear OS - YouTube


◆5:Androidヘルスケア製品の改善
Googleは、Androidのエコシステム内でヘルスケア・フィットネスアプリが同じデバイス上のデータを利用できるプラットフォーム「ヘルスコネクト」を開発し、2023年秋にAndroid 14に導入させる予定です。ヘルスコネクトにより、ユーザーはデバイスの設定から直接ヘルスデータを共有する方法を制御可能になるとのこと。

What's new in Health on Android - YouTube


◆6:Androidアプリを車に移植する機能の改善
GoogleはAndroid端末を自動車内で利用するために最適化するアプリAndroid Autoを提供しており、2023年中には2億台の車にAndroid Autoが搭載される予定です。新たな改善により、Androidアプリを自動車に移植することがさらに簡単になったとGoogleは述べています。

New features for Android Auto and cars with Google built-in
https://blog.google/products/android/android-auto-new-features-google-io-2023/

What’s new with Android for cars - YouTube


◆7:Android TVのアプリ開発フレームワーク「Compose for TV」
Googleは、スマートTVやストリーミングデバイスに対応したOSであるAndroid TVのアプリを開発するための最新フレームワーク「Compose for TV」を発表しました。

Android Developers Blog: Building pixel-perfect living room experiences with Compose for TV
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/building-pixel-perfect-living-room-experiences-compose-for-tv.html


◆8:Androi開発におけるGoogle アシスタント統合の改善
Android開発ツールの改善により、以前よりも簡単にGoogleの音声アシスタントであるGoogle アシスタントをAndroidアプリに統合できるようになりました。Googleは、「新たなApp Actions Test LibraryとAndroid Studio用のGoogle アシスタントプラグイン(Wear OSとAndroid Autoでも利用可能です)によってコーディングが容易になり、ユーザーの体験をエミュレートして期待を予測しやすくなり、主要および補完的なAndroidデバイスにアプリアクション統合を展開することが簡単になりました」と述べています。

What's new in Android development tools - YouTube


◆9:複数のスクリーンに最適化したUI構築
Android開発用の最新UIツールキットである「Jetpack Compose」は、Google Playの上位1000のアプリのうち24%で利用されています。新たにリリースされたJetpack Glanceライブラリは、スマートフォン・タブレット・折り畳み式デバイスなど、複数の異なる画面に最適化したウィジェットの開発を容易にするとのことです。

Android Developers Blog: What’s new in Jetpack Compose
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/whats-new-in-jetpack-compose.html

◆10:プログラミング言語「Kotlin」のサポート拡大
Googleは、Android開発者に広く使用されているプログラミング言語・Kotlinの開発元であるジェットブレインズと協力してコンパイラの互換性を検証し、Android StudioやComposeなどのツールへの統合に積極的に取り組んでいると述べています。

What's new in Kotlin for Android - YouTube


◆11:「App Quality Insights」の改善
Android Studioの最新リリースでは、アプリのクラッシュデータを確認できる「App Quality Insights」に、Androidデバイスが収集したさまざまな品質情報を収集するAndroid Vitalsのクラッシュデポーとが表示できるようになりました。

◆12:Google Playのビジネスを助ける新機能
Google Playの最新アップデートでは、非アクティブユーザーを含むより多くのユーザーセグメントに対し、カスタムしたストアリストを作成できるようになります。また、アプリ内製品の価格実験や課金期間ごとの価格調整が可能なサブスクリプション機能など、マネタイズ戦略を最適化できる新機能が追加されるとのことです。

Android Developers Blog: I/O 2023: What’s new in Google Play
https://android-developers.googleblog.com/2023/05/io-2023-whats-new-in-google-play.html


◆13:美しいアプリのUIをデザインする「Android UIデザインハブ」
Googleはユーザーフレンドリーで美しいアプリのUIをデザインするのをサポートするため、包括的なリソースサービスである「Android UI Design Hub」を公開しました。

UI Design  |  Android Developers
https://developer.android.com/design/ui


◆14:「Android 14 Beta 2」のリリース
Googleは次期モバイルOS・Android 14のベータ版第2弾である「Android 14 Beta 2」をリリースしました。Beta 2にはカメラ・メディア・プライバシー・システムUIなどの機能強化が含まれており、iQOO・Lenovo・Nothing・OnePlus・OPPO・Realme・Tecno・vivo・Xiaomiといったサードパーティーのデバイスでも入手できるとのことです。


他にも、Googleは家電製品や照明などを管理するGoogle Homeアプリの刷新を行い、iOSのGoogle Homeアプリも間もなくスマートホームの標準規格・Matter対応デバイスの制御が可能になると発表されています。

Google’s new Home app is now rolling out to everyone - The Verge
https://www.theverge.com/2023/5/10/23717404/google-home-app-release-date-features-matter-io


また、生成AIを利用してAndroidスマートフォンの壁紙をカスタマイズしたり、メッセージを書いたりできるようになることも発表されました。

Express yourself on Android, with help from AI
https://blog.google/products/android/new-android-features-generative-ai/

2023年6月から、Google Pixelで生成AIを利用した壁紙を作成できるようになる予定です。ユーザーはプロンプトで「Mountains in a Pop Art style(ポップアートスタイルの中の山)」といった風にイメージを入力すると、Googleの生成AIがユニークな壁紙を生成できるとのこと。


また、メッセージアプリのMessagesには、文脈に基づいて返信の候補を表示する機能に加え、文面をさまざまなスタイルで書き直してくれる新機能も登場します。以下のように、「Wanna grab dinner?(夕食を食べに行く?)」という文章を「Shakespeare(シェイクスピア)」風に変換して送信することが可能です。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス,   動画, Posted by log1h_ik

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