ハードウェア

Googleが遠く離れた人と実際に顔を合わせて会話しているかのような「魔法の鏡」を開発する「Project Starline」の最新プロトタイプを公開


Googleが2021年に発表した「Project Starline」は、遠隔地にいても実際に顔を合わせて話しているように感じられる新しいコミュニケーションツールを開発することが目的です。現地時間2023年5月10日に開催された開発者向けイベント「Google I/O 2023」では、Project Starlineの最新プロトタイプが公開されました。

Google unveils new Project Starline prototype at I/O 2023
https://blog.google/technology/research/project-starline-prototype/


Google's Project Starline gets a more streamlined look with latest prototype
https://www.xda-developers.com/google-project-starline-prototype-2023/


Google's latest Project Starline prototype is starting to approach a practical size
https://www.androidpolice.com/google-project-starline-prototype/

Google’s new Project Starline prototype isn’t a giant booth - The Verge
https://www.theverge.com/2023/5/10/23718836/google-project-starline-prototype-booth-ai-io

Googleが2021年に発表したProject Starlineは、テクノロジーを駆使して相手をリアルな3Dホログラムで表現することで、遠隔地にいる人とも実際にそこにいるかのようにコミュニケーションを取ることができることを目的としていました。GoogleはProject Starlineで開発するツールを「魔法の鏡」と表現しており、この「鏡」を通じて相手と自然な会話を楽しむことが可能とされています。

Googleが遠く離れていても実際に顔を合わせて会話しているかのような「魔法の鏡」を開発する「Project Starline」を発表 - GIGAZINE


2021年当時のProject Starlineは開発の途中段階にあったため、使用には特注のハードウェアと高度に専門化された機器が必要でした。そのため発表当時のProject Starlineは巨大で、ユースケースが大幅に制限されていました。

今回GoogleがGoogle I/Oの中で発表した最新のProject Starlineのプロトタイプでは、相手との会話を可能な限り現実的にするという当初の目的はそのまま、約40インチのテレビほどにProject Starlineを小型化しつつ、カメラの数が削減されています。小型化に成功したことで、オフィス内での移動が容易になりました。


Googleが公開したProject Starlineの最新プロトタイプを紹介した動画が以下。画面の上端や左、右側に3Dモデルを生成するために必要な視覚データを取得するための専用のカメラが備えられています。

Introducing our New Project Starline Prototype | Google - YouTube


2021年に公開したProject Starlineは、あらゆる角度から対象の人物をキャプチャするために、何台ものカメラが必要で、設置には1部屋分の広さが必要でした。しかし、今回公開された最新プロトタイプでは、AIと機械学習技術を用いることで、数台のカメラで被写体3Dモデルを生成することが可能です。Googleは「これまでのProject Starlineはレストランのテーブル席のようなサイズでしたが、新しいプロトタイプでは薄型テレビほどのサイズに小型化しました」と述べています。

またGoogleは「以前のProject Starlineのプロトタイプは、話している相手のライブ3Dモデルを生成するために赤外線エミッターや特殊なカメラなどの複雑なハードウェアが必要でした。そのため、素晴らしいプロダクトにもかかわらずサイズが巨大化し、オフィスへの導入は困難でした」と振り返っています。

Googleは今回発表したProject Stalineの最新プロトタイプをSalesforceT-MobileWeWorkと共有しており、さまざまなオフィスで働く従業員との会話がどの程度円滑化できるかについてフィードバックを求めています。


Salesforceのビジネステクノロジー担当シニアバイスプレジデントであるアンディ・ホワイト氏は「Project Starlineは、従業員と顧客の両方でこれまでよりも深い関係を築くことを促進し、信頼性と透明性を高めることが可能です。また、仕事の生産性と効率を高めることができる、本物の没入型コミュニケーションの作成に役立つ可能性があります」と述べています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by log1r_ut

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