GoogleはChatGPTのような新型チャットボット「Apprentice Bard」をテストしている
GoogleがAIを搭載した新しいチャットツールをテストしていると報じられました。Googleは人間との自然な対話が可能なチャットAI「ChatGPT」の登場に「コード・レッド」を宣言しており、Googleの競合になりかねない製品の登場に危機感を示しています。
Google testing ChatGPT-like chatbot 'Apprentice Bard' with employees
https://www.cnbc.com/2023/01/31/google-testing-chatgpt-like-chatbot-apprentice-bard-with-employees.html
CNBCによると、Googleは自然な会話を実現する対話特化型AI「LaMDA」をベースに作り上げた「Apprentice Bard(見習い吟遊詩人)」という名前のチャットAIを試験的に開発しており、多くの従業員にフィードバックを求めているとのこと。さらにはこのAIを検索エンジンに組み込む可能性も検討しているそうです。
LaMDAといえば、開発に携わったエンジニアが「AIに意識が芽生えた」と主張した騒動があったほど自然な文章を作成できる、Google独自のモデルです。Apprentice BardはChatGPTと同様、人間からの質問に対して自然な文章で回答することができるAIだとされていますが、Apprentice BardはChatGPTとは違い、最近発生した出来事を回答に含めることができるそうです。
この製品テストはChatGPTの爆発的な人気を受けて行われたもので、GoogleはChatGPTへの対応に優先的に取り組むようLaMDAチームに命じたと、CNBCは報じています。なお、GoogleはChatGPTがもたらしかねない脅威に対処するため、社内グループの一部を再編成し、AI戦略に手を加えたことがすでに報じられていました。
Googleの広報担当者は「私たちは長い間、人々の生活を向上させるためのAIの開発と展開に注力してきました。私たちはAIが個人、企業、コミュニティにとって信じられないほど有用かつ変革的な技術であると信じており、これらの革新がもたらす社会的影響を検討する必要があります。私たちは、AI技術が有用で安全であることを確認するために社内でテストを続けており、近々、より多くの情報を共有することを楽しみにしています」と述べました。
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