Appleが2022年4月21日でmacOS Serverを廃止、21年の歴史に幕
AppleがmacOS系統のサーバー向けOSである「macOS Server」について、2022年4月21日をもって廃止することをサポートドキュメントで発表しました。macOS Serverの最後のバージョンはバージョン5.12.2となります。
About macOS Server 5.7.1 and later - Apple Support
https://support.apple.com/en-us/HT208312
Apple Discontinues macOS Server - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/04/21/apple-discontinues-macos-server/
macOS Serverはサーバー用のソフトウェアで、1999年に「Mac OS Server 1.0」が、2001年3月に「Mac OS X Server 10.0」がリリースされました。ただし、最初に発売されたMac OS Server 1.0はBSD/NEXTSTEP系列で開発されているため、現行のmacOS Serverとは全くの別物。
Mac OS X Server 10.0からの流れを受け継ぐmacOS Serverは、Mac App Storeで税込2440円で販売されていました。しかし、記事作成時点でMac App Storeの販売ページにアクセスしても「App 入手不可能」と表示され、すでに購入することはできなくなっています。
なお、既存のmacOS Serverユーザーは、引き続きmacOS Montereyでアプリをダウンロードすることが可能だとのこと。
macOS Server - 概要 - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/macos/server/
macOS Serverのサーバー機能であるCaching Server、File Sharing Server、Time Machine Serverは、macOS High Sierra以降のすべてのmacOSにバンドルされているため、ユーザーはわざわざmacOS Serverを別途購入する必要はありませんでした。
なお、Appleはすでに2018年頃からmacOS Serverで提供していたカレンダーと連絡先のサポートや動的ホスト構成プロトコル(DHCP)、DNS、メール、インスタントメッセージなど、主要なサービスを段階的に終了しており、代替となるサービスをサポートドキュメントで提案しています。
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