ソフトウェア

macOS Montereyで画面に出現する「オレンジ色のドット」が邪魔になる問題とは?


macOS Montereyで追加されたプライバシー機能として、オーディオデバイスにアクセスするアプリを起動すると、メニューバーにオレンジ色のインジケーターが表示されます。この機能に対して修正が必要だと、IT系ニュースサイトのcdmが主張しています。

Apple added an orange dot that's a showstopper for live visuals - and it needs a fix - CDM Create Digital Music
https://cdm.link/2021/12/apple-added-an-orange-dot-thats-a-showstopper-for-live-visuals-and-it-needs-a-fix/


ソフトウェアがカメラやオーディオ入力を乗っ取って勝手に録画・録音するのを防ぐために、macOS Montereyでは録音がアクティブになっている時、オレンジ色の点がインジケーターとして、以下のように表示されます。しかし、このオレンジ色の点はメインディスプレイだけではなく、プロジェクターや外付けモニターなど、外部出力ディスプレイにも表示されます。そのため、ライブイベントでは邪魔になってしまいます。


外部出力ディスプレイのメニューバーは非表示にすることも可能ですが、オレンジ色の点は引き続き表示されてしまうとのこと。メインディスプレイでオレンジ色の点をクリックすると、サウンドデバイスにアクセスしているアプリの情報が表示されますが、外部出力ディスプレイの場合はオレンジ色の点をクリックしても情報が表示されません。

例えばMacBook Proを使ってビデオジョッキーを行う場合、MacBook Pro上で再生した映像をライブ会場のモニターに外部出力をしますが、macOS Montereyだと映像にずっとオレンジ色の点が乗ってしまうため、アーティストのパフォーマンスを妨げてしまう可能性もあるわけです。


このオレンジ色の点が表示されてしまう件については、一部ユーザーからも「迷惑だ」という声が挙がっていました。


そこで、ライブイベントでミュージシャンやDJの演奏に合わせて即興で映像やレーザーエフェクトを演出する仕事もしているプログラマーのシドニー・サ・マーティン氏が、オレンジ色の点が強制的に表示されてしまう仕様を修正する非公式パッチ「undot」を、GitHubで公開しています。

GitHub - s4y/undot
https://github.com/s4y/undot

ただし、macOS Montereyのアップデート次第では、undotが機能しなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。cdmは「セキュリティとプライバシー対策を意図したものを回避することは、Appleの開発者ルールに抵触する可能性があるため、正々堂々とはundotの導入を推奨できません」とした上で、「新しいMacBook Proや何かでショーをする必要がある場合、オレンジ色の点を消すべきなのは想像に難くありません。私は今すぐに修正し、すぐにAppleの公式パッチが出ることを期待しています」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ついにリリースされたiOS 15.2・iPadOS 15.2・macOS Monterey 12.1・watchOS 8.3のアップデート内容まとめ - GIGAZINE

Appleが2021年に「リリースできなかった機能」にはどんなものがあるのか? - GIGAZINE

Macが「macOS Monterey」のアップデート後に文鎮化する事例が多発、文鎮化するMacの特徴とは? - GIGAZINE

Appleの発表会でお披露目される「新型Macbook Pro」など予想まとめ - GIGAZINE

Mac向けの最新OS「macOS 12 Monterey」のパブリックベータ版が登場、一体どんな新機能が追加されているのか? - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.