セキュリティ

Mac向けOSの「macOS Sonoma」で起動不能に陥るバグが発見される


Appleが2023年10月31日に発表したばかりのM3ファミリー搭載MacBook ProiMacにプリインストールされている「macOS Sonoma」で、Macが起動不能になるバグが発見されました。

macOS Sonoma Boot Failures · AsahiLinux/docs Wiki · GitHub
https://github.com/AsahiLinux/docs/wiki/macOS-Sonoma-Boot-Failures


Appleが2023年6月に開催されたWWDC23の中で発表した、Mac向けOSの最新バージョンが「macOS Sonoma」です。macOS Sonomaは2023年9月26日にリリースされており、記事作成時点での対応モデルは2018年以降に発売されたMacBookPro/MacBookAir/Mac mini、2019年以降に発売されたiMac/Mac Pro、2017年に発売されたiMac Pro、2022年以降に発売されたMac Studioとなっています。

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そんなmacOS Sonomaと、一世代前のメジャーバージョンであるmacOS Venturaのバージョン13.6で、アップグレードおよび起動プロセスに複数の重大なバグが存在していることが報告されています。バグを報告したのは、Appleシリコン搭載MacでLinuxを動作させることを目指すAsahi Linuxの開発者であるヘクター・マーティン氏。

問題のバージョンのmacOSで発生する2つのバグについて、マーティン氏は以下のように説明しています。


・macOS Sonomaにアップグレードする際、過去にインストールされたバージョンのmacOSがシステムリカバリとして使用されます。これはある程度理にかなった挙動ですが、古いリカバリ用OSと新しいファームウェアの間の下位互換性の問題は考慮されていません。そのため、リカバリ用OSの起動に失敗すると、システムリカバリが使用できなくなってしまいます。

・14インチよび16インチのMacBook Proの場合、システムファームウェアがmacOS Sonomaにアップデートされると、ディスプレイがProMotion以外のリフレッシュレートに設定されている場合、システムは古いmacOSやAsahi Linuxを正しく起動できなくなります。正しく起動できなくなるものには、システムがデフォルトの起動OSとして設定されている場合のリカバリモードや、少なくとも次のOSアップグレードまでのシステムリカバリが含まれます。


問題が発生するのはProMotionディスプレイを搭載した14インチおよび16インチのMacBook Pro。2つのバグが組み合わさると、画面が真っ暗なままMacが起動してしまい、ユーザーは操作不能となってしまいます。そのため、唯一の解決策は「MacをDFUモードで復元すること」のみとなってしまうそうです。

このバグは複数のmacOSバージョンが並行してインストールされている場合、つまりmacOS Sonomaとそれ以前のバージョンのmacOSがインストールされている場合に、特定のモデルの特定の設定に起因して発生するバグです。マーティン氏が開発に携わっているAsahi Linuxは、 ユーザーの使用端末に応じてmacOS 12.3/12.4/13.5に偽装して動作するため、macOS SonomaとAsahi Linuxをデュアルブートしている場合に、バグが発生する可能性があります。ただし、macOS 13.6の場合、デュアルブートしておらず、インストールされているOSがmacOS 13.6のみでもバグが発生する可能性があるそうです。

マーティン氏によるとバグの影響を受けるのは以下のmacOS。

・macOS Sonoma 14.0以降(2023年10月31日時点で未修正)
・macOS Ventura 13.6以降
・macOS Monterey 12.7(未確認)

マーティン氏はmacOS SonomaまたはmacOS Ventura 13.6にアップグレードしたい場合は、問題のバグが修正されてからアップグレードすることを推奨しています。危険を冒してでもmacOSのアップグレードが行いたいというユーザーには、「ディスプレイのリフレッシュレートがProMotionに設定されていることを確認してください」と述べています。ただし、それでもシステムリカバリが破損する可能性があり、そうなった場合はDFUモードかソフトウェアアップグレードでしかMacを修正できなくなる可能性があるとマーティン氏は警告しています。


すでにmacOS Sonomaにアップグレード済みのユーザーで、Asahi Linuxを使用しているユーザーに対しては、ディスプレイのリフレッシュレートがProMotionに設定されていることを確認し、システムリカバリOSパーティションの整合性とProMotionステータスを確認するために、Asahi Linuxのインストーラーを再度実行することを推奨しています。なお、問題がある場合は「Appleによって問題が修正されるまでシステムに大きな変更を加えないでください」とのことです。

さらに、実際にバグの影響を受けるmacOSのバージョンを利用しており、起動時に画面が真っ暗なまま(一瞬Appleのロゴが表示され、その後何も表示されない)という場合は、まずMacの電源を完全に切り、電源ボタンを押したままにして通常のrecoveryOSを試みるよう促しています。

それでも修正できない場合はDFUモードを利用する必要があります。DFUモードを利用してMacを復旧する方法は、以下のサポートページにまとめられています。

Apple Configuratorを使ってAppleシリコンを搭載したMacを復活させる/復元する - Apple サポート (日本)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-configurator-mac/apdd5f3c75ad/mac

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in ソフトウェア,   セキュリティ, Posted by logu_ii

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