メモ

自称ビットコイン考案者が失われた仮想通貨のアクセス権を求めて訴訟、裁判所は原告に敗訴時の法定費用支払いを命令


2016年に「自分こそがビットコインを考案したサトシ・ナカモトだ」と名乗り出たクレイグ・ライト氏が、ハッカーによって削除されたというビットコインのアクセス権復活を求めて15人と1社を相手取った訴訟を起こしていた件で、高等裁判所がライト氏に対し、敗訴の際に法定費用を支払うよう命じました。

Tulip Trading Ltd v Bitcoin Association for BSV & Ors [2022] EWHC 2 (Ch) (05 January 2022)
https://www.bailii.org/ew/cases/EWHC/Ch/2022/2.html


Judge demands costs security from ‘Dr Bitcoin’ company | News | Law Gazette
https://www.lawgazette.co.uk/news/judge-demands-costs-security-from-dr-bitcoin-company/5111139.article

Craig Wright sues Bitcoin SV devs and demands coin access • The Register
https://www.theregister.com/2022/01/19/craig_wright_bitcoin_sv_high_court_sueball/

ライト氏は2016年に有力な証拠を持ってサトシ・ナカモトであると名乗り出た人物ですが、その真偽はいまだ不明。名乗り出た故にビットコインの共同開発者とされる人物の遺族から約1兆円の支払いを求めて訴訟を受け、2021年12月にこの訴えを退けたばかりの話題に事欠かない人物です。

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そんなライト氏は、過去にビットコイン(BTC)をハードフォークして生み出されたビットコインキャッシュ(BCH)をさらにハードフォークしてビットコインSV(BSV)を生み出した人物です。ライト氏は1400万ポンド(約22億円)分のビットコインSVを所持していたとのことですが、2020年にハッカーにより秘密鍵を削除されたため、所有権があるのにアクセスできない状況であると訴えています。ライト氏はビットコインSVを取り戻すため、「基板となるコードを書き直す義務がある」として、15人の開発者とスイス企業のBITCOIN ASSOCIATION FOR BSVに対する訴訟を起こしていました。


ライト氏は開発者らに対し法定費用の支払いも求めていたのですが、今回イングランド・ウェールズ高等法院はライト氏に対し、ライト氏が敗訴した場合は法定費用の全額を支払うよう命じました。1人を除く開発者とBITCOIN ASSOCIATION FOR BSVは訴訟内容および費用の支払いについて異議申し立てを行っていましたが、費用支払いについては申し立てが認められたかたちです。

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in Posted by log1p_kr

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