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「Windows 11におけるAMD Ryzenプロセッサの性能低下」問題の次期アップデートでの解決をMicrosoftが報告


MicrosoftがWindows 11のビルド22000.282を、Windows Insider Programのベータおよびリリースプレビューチャンネルに2021年10月16日にリリースしました。このビルド22000.282で、「Windows 11におけるAMD Ryzenプロセッサのパフォーマンス低下」の原因となる2つの問題のうち1つが解決したと報じられています。

Releasing Windows 11 Build 22000.282 to Beta and Release Preview Channels | Windows Insider Blog
https://blogs.windows.com/windows-insider/2021/10/15/releasing-windows-11-build-22000-282-to-beta-and-release-preview-channels/


Fixes for AMD Ryzen performance, other Windows 11 issues rolling out to testers now | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/10/fixes-for-amd-ryzen-performance-other-windows-11-issues-rolling-out-to-testers-now/

AMDとMicrosoftによって報告されたこの問題は、「L3キャッシュのレイテンシが最大で3倍になる」「スケジュールを最も高速なコアに割り当てるUEFI CPPC2(優先コア機能)が適切に働かない」という2つの原因で、Windows 11だとRyzenプロセッサのパフォーマンスが低下するというものでした。

Windows 11環境でRyzenなどの性能が低下する問題があるとAMDが発表 - GIGAZINE


しかし、2021年10月12日に配信されたWindows 11初となるアップデートでは、L3キャッシュのレイテンシがさらに増加していると報告されており、パフォーマンス低下がさらに悪化していることが判明しました。

「Windows 11でAMD製CPUのパフォーマンスが低下する問題」が更新プログラムでさらに悪化 - GIGAZINE


Microsoftは、今回公開されたビルド22000.282で「Windows 11にアップグレードするとAMD Ryzenプロセッサを搭載したデバイスで一部のアプリケーションのパフォーマンスに影響を与える可能性があるL3キャッシュの問題を修正しました」と報告しています。このビルド22000.282での修正は、2021年10月19日(水)にリリースされるWindows Updateに反映される予定。もう1つの原因であるUEFI CPPC2については、10月21日にリリースされるAMDのドライバーアップデートによって修正される見込みです。

なお、MicrosoftはL3キャッシュ関係の修正のほかに、「一部のユーザーでWindows 11にアップグレードした後にスタートメニューが機能しない問題の修正」「起動の初期に停止エラーが発生する可能性の修正」「デバイスが応答を停止する可能性のある特定のプロセッサの割り込み処理に関する修正」「PowerShellが無限にディレクトリを作成してしまう問題の修正」などもビルド22000.282で行ったと報告しています。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

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