ハードウェア

Alexa搭載の家庭用見守りロボット「Astro」や子ども向けデバイス「Amazon Glow」などAmazon新製品発表まとめ


Amazonが、2021年9月28日に開催されたAmazonデバイス&サービス事業部門の新製品発表会で、世界初のAlexa搭載ロボット「Astro」や子ども向けインタラクティブデバイス「Amazon Glow」などを発表しました。

Amazonデバイスが描く近未来のテクノロジー&イノベーションの世界 - About Amazon | Japan
https://www.aboutamazon.jp/news/devices/amazon-device-vision-for-technology-and-innovation-in-the-future-world


◆世界初のAlexa搭載家庭用見守りロボット「Astro」
今回の発表で最も目を引くのが、世界初のAlexa搭載ロボットとなるAstroです。Astroがどんなロボットなのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

Introducing Amazon Astro – Household Robot for Home Monitoring, with Alexa - YouTube


AstroはAlexaを搭載しているので、音声で指示を出すことができます。また、内蔵するカメラで人の顔を認識するので、「Astro、ついてきて」と指示すれば、指示した人の顔を正しく見分けて後ろをついていくことも可能です。


前面についているモニターでは、Amazon Echo Showのようにテレビ通話が可能。


天面には上下に操作可能な潜望鏡カメラを内蔵しており、見回りでAstroの目が届かなさそうな高いところもチェックできます。


また、Astroのカメラでチェックした映像はスマートフォンから確認できます。


「見回りロボット」ということで、留守中に知らない人が訪ねてきたら、相手の顔を撮影して……


スマートフォンに送ることも可能。これはAmazonの監視カメラ付きドアベル「Ring」と同じ機能といえます。


さらに、Astroは物音に反応して自動で確認に向かってくれます。キッチンからガシャンという音が聞こえたのでAstroがかけつけたところ……


アライグマが侵入して物を漁っていました。スマートフォンからサイレンを鳴らすことで、アライグマを追い払います。


そして、充電が切れそうになると自ら充電スタンドまで移動します。


Amazon Astroはまずアメリカで、招待制で購入申込みを受け付けるとのこと。価格は999.99ドル(約11万円)です。

なお、Amazonの開発者が匿名でIT系ニュースサイトのMotherboardに、「Astroの開発はリリースに間に合っておらず、顔認識の精度はセキュリティを任せられるほど高くない」「階段の認識と処理に問題があるため、確実に2階から身投げしてしまうことだろう」と語っています。

◆子ども向けインタラクティブデバイス「Amazon Glow」
Amazon Glowは、8インチのLCDディスプレイおよび広角カメラ、そして19インチのタッチセンサー付き投影モニターを搭載した子ども向けのデバイスです。


投影モニターはこんな感じ。本体に内蔵されているプロジェクターで床に映像や画像を映し出すことができ、さらに指の動きを認識するのでインタラクティブなコンテンツを取り扱うことができます。GlowのアプリはAndroidとiOSに対応しています。


オブジェクトスキャンとプロジェクションマッピングによって、たとえば投影モニター内に配置したパズルピースに反応して映像が動くといった演出も可能。


Amazon Glowであれば、リモートで子どもや孫と顔を見て会話をしながら、子どもがお絵描きするのを見守るということも可能。Amazon Glowにはペアレンタルコントロール機能が搭載されており、親があらかじめ認めた電話番号とのみ通話をすることができます。


Amazonは同時に子ども向けコンテンツを提供するサービス「Amazon Kids+」を発表しており、その上でディズニーと正式に提携することも発表しました。Amazon Glow用コンテンツのパブリッシャーにはディズニーのほかに、マテルニコロデオンも名を連ねています。


Amazon Glowの価格は249.99ドル(約2万7500円)で、2年間の保証がつくほか、数千冊の絵本やコンテンツに触れ放題なAmazon Kids+1年分が付属するとのことです。


◆有機ELディスプレイ搭載のヘルスケアトラッカー「Amazon Halo View」
Amazonのヘルスケアトラッカー「Amazon Halo」の後継機で、有機ELディスプレイを搭載した「Amazon Halo View」が発表されました。Amazon Halo Viewでは、心拍数や歩数、睡眠スコア、血中酸素濃度、ワークアウトを計測可能。ただし、有償サブスクリプションプランのHaloメンバーシップサービスに登録しなければすべての機能を使用することはできません。


さらにHaloメンバーシップサービスにくわえて、フィットネス特化の「Halo Fitness」や……


健康にいいレシピや食事についての知識を教えてくれる「Halo nutrition」もサブスクリプションプランとして新たに用意されるとのこと。


価格は79.99ドル(約8800円)です。


◆15.6インチ・フルHDディスプレイの薄型壁掛けデバイス「Amazon Echo Show 15」
カメラとディスプレイを備えたAlexa内蔵スマートスピーカー「Amazon Echo Show」の新型となるAmazon Echo Show 15を発表しました。

Amazon Echo Show 15は、2021年2月に報じられていた「タッチスクリーン付きの壁掛けデバイス」です。


スマートホームハブ機能を搭載。さらにカメラによる顔認識を用いて、個人ごとにメモや予定を管理することが可能。


もちろんスピーカーを搭載しているので、Amazon Musicから音楽を流すこともできます。タッチスクリーン搭載なので、楽曲の検索もしやすくなっています。


写真を表示するとこんな感じで、まるで額縁入りの作品を部屋に飾っているような見た目に。


Amazon Echo Show 15はAmazon AZ2 Neural Edgeを搭載。これによって顔認識や音声学習の性能が向上しているとのこと。


Amazon Echo Show 15は日本でも発売予定で、価格は税込2万9980円を予定しています。

Amazon |Echo show 15 - スマートディスプレイ


◆サブスクリプション型家族見守りサービス「Alexa Together」
Amazonは、月額19.99ドル(約2200円)のサブスクリプション型サービス「Alexa Together」の提供を発表しました。


Alexa Togetherは遠く離れた場所に住む高齢者や体の不自由な人とのアクセスをサポートするサービス。リモートで買い物リストを作成したり、リマインダーを設定したり、アクティビティフィードを確認したりできるサービスです。


そのほか、新製品発表会ではAlexa内蔵の室温調整ガジェットの「Amazon Smart Thermostat」(59.99ドル、約6600円)や……


小型ドローンを使ってリモートで室内を監視できる「Amazon Ring Always Home Cam」も発表されました。


定点型の監視カメラは死角が生まれてしまうのが欠点。しかし、Amazon Ring Always Home Camは本体の一部がドローンになっており、あらかじめ定められたルートを飛んで監視を行うことが可能。


ドローンから撮影した映像はこんな感じ。


Amazon Ring Always Home Camは連邦通信委員会(FCC)の承認を得てからの発売となり、価格は249ドル(約2万7800円)です。

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in ネットサービス,   ハードウェア,   動画, Posted by log1i_yk

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