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Amazonがオリジナルのスマートテレビシリーズ「Omni」&「4」を発表


Amazonが、独自に開発する「Fire OS」を搭載したオリジナルスマートテレビシリーズの「Omni」と「4」を発表しました。Alexa搭載のスマートテレビで、Amazonの各種製品やサービスと綿密な連携を取ることが可能です。

Introducing the All-New Fire TV Family—Including the First Ever Amazon-Built TVs | Amazon.com, Inc. - Press Room
https://press.aboutamazon.com/news-releases/news-release-details/introducing-all-new-fire-tv-family-including-first-ever-amazon

Amazon VP shares how Fire TV is reimagining the largest screen in your home
https://www.aboutamazon.com/news/devices/amazon-vp-shares-how-fire-tv-is-reimagining-the-largest-screen-in-your-home

Amazon Luna Announces New Channels, Games, Devices, Luna Couch, and More | by Gabi Knight | Sep, 2021 | Amazon Luna
https://amazonluna.blog/amazon-luna-announces-new-channels-games-devices-luna-couch-and-more-9b1f3bacaa38

New Amazon Fire TVs & Fire TV Stick 4K Max: price, features, release date | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2021/09/amazon-new-4k-tvs-fire-tv-stick-4k-max-announced/

Amazonは家電量販店大手のBest Buyと提携し、Fire OSを搭載したさまざまなスマートテレビを販売してきました。また、Amazonは独自ブランドであるAmazonベーシックから、オリジナルのテレビをインドで販売しています。これらとは別に、Amazonは新しく独自のスマートテレビシリーズとなる「Omni」と「4」の2つを発表しました。

OmniシリーズはAmazon Fire TVのフラグシップモデルとなるシリーズで、4シリーズは比較的安価なモデルが含まれるシリーズとなりますが、すべて43インチ以上の4K液晶パネルと音声認識アシスタントのAlexaを搭載しており、HDR10およびHLGを標準サポートしています。Omniシリーズと4シリーズはどちらも基本的なスペックは同等で、搭載されている4つのHDMIポートの中にはeARC対応のHDMI 2.1ポートがひとつ含まれます。

ディスプレイ部分は可変リフレッシュレート(VRR)にも対応していますが、対応リフレッシュレートは48Hzから60Hzまでとなっており、「4K/120fpsでのゲームプレイが可能」というわけではありません。フルアレイローカルディミングにも未対応で、海外メディアのArs Technicaは「HDRのパフォーマンスと全体的なコントラストは、最高レベルのミドルレンジテレビよりも数段劣る」と指摘しています。

Alexaを搭載しているため、音声認識アシスタントを使ったコンテンツの検索、番組の一時停止、音量や明るさの調整、入力の切り替え、Alexa互換のスマートホーム端末のコントロール、ピクチャーインピクチャーでのセキュリティカメラの映像再生なども可能です。その他、2021年後半にベータ版として登場予定の「AlexaConversations」という機能を使えば、Alexaに「何を見ればいい?」と尋ねるだけで、映画やテレビ番組のオススメを提案してもらうことが可能となります。


また、AmazonのスマートスピーカーであるEchoを持っている場合、Alexaアプリを介してスマートテレビと接続し、スマートテレビ用のワイヤレススピーカーとして利用することも可能です。その他、ウェブカメラを接続すればビデオ通話も利用可能で、Amazonは2021年後半にOmniシリーズでZoomに対応する予定としています。

Omniシリーズと4シリーズのラインナップは以下の通り。

◆Amazon Fire TV Omniシリーズ


・43インチ:409.99ドル(約4万5000円)
・50インチ:509.99ドル(約5万6000円)
・55インチ:559.99ドル(約6万1000円)
・65インチ:829.99ドル(約9万1000円)
・75インチ:1099.99ドル(約12万円)

Omniシリーズの中の65インチと75インチのみ、Dolby VisionおよびDolby Digital Plusに対応しており、ベゼルも他のものよりも細くなっています。

Omniシリーズには遠距離マイクアレイが内蔵されており、どこからでもAlexaを呼んでも音声認識機能を利用可能。なお、Omniシリーズの下部には内蔵マイクを遮断するためのミュートボタンが搭載されているので、Alexaがマイク音声を収集するのが気になる、というプライバシー面にも配慮された作りとなっています。

◆Amazon Fire TV 4シリーズ


・43インチ:369.99ドル(約4万1000円)
・50インチ:469.99ドル(約5万2000円)
・55インチ:519.99ドル(約5万7000円)

4シリーズには遠距離マイクアレイが搭載されていないので、リモコンに内蔵されたマイクを使ってAlexaを呼び出す必要があります。

Amazonによるスマートテレビ各種は10月からアメリカのAmazonおよびBest Buyで発売されます。

Ars TechnicaがAmazonに各スマートテレビの製造元について尋ねていますが、記事作成時点では返答を得られていません。

◆Fire TV Stick 4K Max


さらに、AmazonはストリーミングスティックのFire TV Stickシリーズの最新モデルとなる「Fire TV Stick 4K Max」も発表しています。Fire TV Stick 4K MaxのCPUは1.8GHzのクアッドコアプロセッサ、GPUは750MHz、メモリは2GBとなっており、Amazonは「前モデルのFire TV Stick 4Kよりも40%パワフル」と表現しています。そのほか、Wi-Fi 6にも対応しており、低電力モードでは消費電力が従来よりも15%も少なく抑えられているとのこと。ただし、それ以外の詳細なスペックは変更されていません。販売価格は税込6980円です。

なお、Amazonは独自のクラウドゲームサービス「Luna」を、Fire TVシリーズでプレイできるようにすると発表したばかりです。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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