Amazonが独自クラウドゲームサービス「Luna」を発表
Amazonが現地時間2020年9月24日に開催した「Amazon's 2020 Hardware Event」の中で、Google StadiaやApple Arcadeの対抗馬となる独自クラウドゲームサービス「Luna」を発表しました。
Amazon Luna – Cloud gaming service
https://www.amazon.com/luna/landing-page
Amazon’s Luna cloud gaming service sounds like the cable of video games - The Verge
https://www.theverge.com/2020/9/24/21454901/amazon-luna-cloud-gaming-streaming-service-cable-video-games
Amazon launches Luna, its own "Netflix for video games" - CNN
https://edition.cnn.com/2020/09/24/tech/amazon-cloud-gaming-luna/index.html
「Luna」は、Amazonの全部門の中でも特に成長著しいアマゾン ウェブ サービス(AWS)を活用したストリーミングゲームサービス。ゲーム自体はAWS上で動作させ、ユーザー側は映像情報だけを配信するという仕組みによって、専用ゲーム機やハイスペックなゲーミングPCなどを用意することなく、「バイオハザード7 レジデント イービル」のような最新ゲームをプレイすることが可能です。
月額5.99ドル(約630円)の基本プラン「Luna+」では、ローンチタイトルとして「バイオハザード7 レジデント イービル」「Control」「プレイグ テイル -イノセンス-」「The Surge 2」「Yooka-Laylee」「GRID」「Abzu」「ブラザーズ : 2人の息子の物語」などがプレイ可能になる予定。ローンチ以後もタイトルは順次追加され続ける予定で、プレイ時間の制限はなし。それぞれのゲームは最大1080p/60fpsでプレイに対応しており、1つの契約で同時に2つのデバイスでゲームプレイが可能。対応しているのはPC、Mac、Fire TV、iPhone、iPadで、Androidにはローンチ後に対応する予定。
Ubisoftなど特定メーカーのゲームは基本プランに含まれておらず、「メーカーごと、ジャンルごとに別途購読する」という形式で配信される見込み。これは、Amazon Prime VideoにおけるPrime Videoチャンネルに相当するシステムです。
他社のクラウドゲームサービスにないLuna独自の強みが、Amazon傘下のゲームストリーミングサービスTwitchとの連携。TwitchストリームをLunaから直接視聴するだけでなく、Twitchで見たゲームをすぐにLunaでプレイすることも可能とのこと。
さらに、Luna専用コントローラーの「Luna Controller」も発表されています。Luna ControllerはAmazonのカスタムゲームサーバーにダイレクトに接続可能で、PC、Mac、Fire TVなどを経由するBluetooth接続と比較して応答時間を17~30msほど削減できるとのこと。Luna Controllerにはデバイス固有の設定やペアリング接続の設定などが不要のため、手軽にLunaを楽しむことができます。発表段階でのLuna Controllerの価格は49.99ドル(約5300円)となっています。
Amazon Lunaは、2020年10月にアメリカ限定で早期アクセスがスタートします。
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