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120Hz対応のiPhone 13 Proでサードパーティーアプリのみリフレッシュレートが60Hzに制限されるバグが発生


発売されたばかりのiPhone 13 Proは、ProMotionを採用した新しいSuper Retina XDRディスプレイを搭載しており、リフレッシュレートが最大120Hzに対応しています。しかし、サードパーティーのアプリ開発者から「アプリで120Hzが出ない」という報告が相次いでおり、これがバグであったことをAppleが認める事態となっています。

Third-party apps limited to 60Hz animations on iPhone 13 Pro [update] - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/09/24/iphone-13-promotion-third-party-apps/

Apple says third-party apps will be able to take full advantage of iPhone 13 ProMotion display, software fix forthcoming - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2021/09/24/apple-promotion-software-third-party-apps/

ProMotionは、最大120Hzのリフレッシュレートを実現する機能で、アプリを切り替えたり画面をスクロールしたりした際に有効になります。これにより、例えばTwitterアプリを開いてタイムラインをスクロールする際に、非常に滑らかな画面の動きを実現してくれるわけです。


しかし、サードパーティーアプリの場合、リフレッシュレートが最大60Hzに制限されているという報告が開発者から上がっています。報告によるとリフレッシュレートが60Hzに制限されるのはカスタムコンポーネントの「特殊効果」と「アニメーション」のみだそうで、その他の部分では120Hzが出る模様。そのため、Apple関連メディアの9to5Macは「場面によってリフレッシュレートが変わるため、ユーザーに不快感を与える可能性があります」と指摘しています。

Redditのクライアントアプリとして知られる「Apollo」の開発者であるChristian Selig氏も、アプリユーザーからリフレッシュレートに関する苦情が届けられたと報告しており、iOSアプリ向けのアニメーションAPIであるanimate(withDuration:animations:completion:)が120Hzに対応していない旨をTwitter上で指摘しています。


なお、別の開発者であるJames Thomsonさんによると、「Info.plist」の「CADisableMinimumFrameDurationOnPhone」を「true」に設定することで、リフレッシュレートが60Hzに制限されることを回避できる模様。


さらに奇妙なことに、2017年からすでに120Hzのリフレッシュレートに対応していたiPad Proの場合、サードパーティーアプリでリフレッシュレートが60Hzに制限されるという事態は起きなかったそうです。

サードパーティーアプリでのみ起きるリフレッシュレートが60Hzに制限される問題については、「バッテリーを節約するための仕様」などと指摘されていたのですが、Appleが公式にiOSのバグであると発表しました。

Appleによると、アプリのリフレッシュレートを最大120Hzにするには「Info.plist」の設定を変更する必要があるとのことで、これに関する公式の文章を間もなくリリースする予定だそうです。加えて、今後のソフトウェアアップデートの中で、リフレッシュレートが60Hzに制限されてしまうバグを修正する予定だとしています。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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