サイエンス

サッカーボールを一度ヘディングするだけで脳損傷に関連するタンパク質濃度が上昇する


ヘディングはサッカーボールを頭に当てて遠くへ飛ばしたりシュートしたりするプレーであり、サッカーの試合では一般的に見られます。しかし新たな研究で、サッカーボールを一度ヘディングするだけで脳損傷に関連するタンパク質の濃度が上昇し、ヘディングの回数が増えるほど上昇度合いも高くなることが明らかになりました。

Amateur Soccer Heading and Acute Elevations in Blood-Based p-Tau217 and S100B | Neurology | JAMA Neurology | JAMA Network
https://jamanetwork.com/journals/jamaneurology/fullarticle/2849324

Heading a soccer ball just once is enough to raise levels of proteins associated with brain damage | Live Science
https://www.livescience.com/health/neuroscience/heading-a-soccer-ball-just-once-is-enough-to-raise-levels-of-proteins-associated-with-brain-damage

ヘディングはコーナーキックやフリーキックなどのセットプレーや、高い軌道のボールがペナルティエリア付近に放りこまれた際などによく行われます。特に高身長のオフェンスやディフェンスの選手がヘディングをする機会が多く、高身長の選手にとっては自分の強みを生かすプレーでもあります。


ところが、近年はスポーツの試合における長期的な脳損傷のリスクについての懸念が高まっており、ヘディングも脳へのダメージがあるのではないかと指摘されています。そこでオランダのアムステルダム大学医療センターの研究チームは、オランダ王立サッカー協会を通じて募集したハイレベルのアマチュアサッカー選手302人を対象に、試合の中で行われたヘディングの影響を調査しました。

被験者はいずれも18歳以上の男性であり、平均年齢は24.6歳で、これまでに神経疾患の既往歴はありませんでした。被験者は2024年8月~12月に行われた合計11試合のいずれかに参加し、研究チームは試合のビデオ分析を用いて各選手のヘディング回数や強度を測定したほか、ローカル位置モニタリングや心拍数分析を用いて運動強度も監視しました。

試合における平均ヘディング回数は選手1人あたり2.1回で、出場した302人のうちヘディングを1回以上行ったのは216人(72%)でした。また、頭に当たったボールが20m以上跳んだ「高衝撃ヘディング」を行ったのは145人(48%)で、65人(22%)は複数回の高衝撃ヘディングを行ったと報告されています。


研究チームは試合に参加した選手から、試合前・試合後・試合の24~48時間後に血液サンプルを採取し、神経損傷に関する複数のバイオマーカーについて分析しました。なお、選手のうち86人は試合から24~48時間後の血液採取は辞退したとのこと。

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in 無料メンバー,   サイエンス, Posted by log1h_ik

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