メモ

GoogleやFacebookは社内勤務に戻る社員に新型コロナワクチン接種を求める


新型コロナウイルスのパンデミックに際し、多くの企業がリモートワークを導入しています。このリモートワークから社内勤務に戻る社員に対して、GoogleやFacebookといった大手テクノロジー企業はワクチン接種を義務付けることが明らかになりました。

Vaccines and our return-to-office plans
https://blog.google/inside-google/company-announcements/vaccines-and-our-return-to-office-plans/


現地時間の2021年7月28日、Googleは新型コロナウイルスに際して行われてきたリモートワークと社員を職場に復帰させるための計画の詳細を発表しました。

Googleのサンダー・ピチャイCEOは全社員に向けたメールの中で、「我々は新型コロナウイルスのまん延を遅らせるために従業員をリモートワークさせることを早期決定しました。それ以来、従業員が愛する人の世話をすることを助けるために、介護休暇の適用範囲などを拡大してきました。また、オフィスの閉鎖に伴い職務を遂行できなかった社員に対しても給与の全額を支払い続けています。さらに、ワクチンが現地で入手可能になり次第、Google社員がワクチン接種できるように調整を続けてきました。Google社員の寛大さとGoogle.orgからのサポートのおかげで、世界中の低中所得国に向けて100万人分以上のワクチンを提供することもできました」と記し、新型コロナウイルスのパンデミックに際してGoogleが行ってきた施策を改めて紹介しています。


続けて、「世界中で新型コロナウイルス感染者が急増し続けているにもかかわらず、ワクチンが広く利用できる地域でGoogleコミュニティのワクチン接種率が非常に高いことは心強いことです。これは、早くGoogleのオフィスに戻りたいとする従業員向けに再びオフィスを開放することにした大きな理由のひとつです」とも語っています。

ピチャイCEOはリモートワークを続けてきた社員がオフィスに戻ってくるのに必要な要件として、「新型コロナウイルスのワクチンを接種すること」を挙げています。このポリシーは今後数週間のうちにアメリカ国内で展開されることとなり、さらに他の地域にも拡大されていく予定です。ただし、社員の暮らす地域でワクチン接種が広く利用可能になるまで、このポリシーが適用されることはないとのこと。加えて、医学的または他の何らかの理由からワクチン接種ができない人に対しては、例外プロセスが適用されるそうです。

その他、Googleはリモートワーク期間を2021年10月18日まで延長することも発表しています。


Google同様、Facebookもアメリカの従業員に対して「オフィスでの勤務に戻る場合はワクチン接種を求める」ことが明らかになっています。

Facebook requiring U.S. employees to be vaccinated to return to work
https://www.cnbc.com/2021/07/28/facebook-requiring-us-employees-to-be-vaccinated-to-return-to-work.html


Facebookでグローバル人事部門を統括するロリ・ゴーラー氏は、「我々のオフィスを再開するに際し、アメリカのオフィスで働く従業員に対しては、すべての人にワクチン接種を求めていきます」と語ったことが明らかになっています。ただし、地域ごとに条件や規制が異なるため、すべての地域でポリシーが適用されるということではない模様。加えて、医学的あるいはその他の理由でワクチン接種ができない人のために、例外プロセスを作成することも計画しているとゴーラー氏は語っています。

なお、Facebookは新型コロナウイルスのパンデミックに際して従業員にリモートワークを推奨し、さらにパンデミック後もリモートワークを続けることができるようにすると発表しています。

Facebookは従業員の多くをリモートワークに移行する大規模な計画を立てている - GIGAZINE

by Anthony Quintano

一方、Appleは従業員に対してワクチン接種を義務付けることはしていません。Googleが社員にワクチン接種を求めると発表した後のタイミングで、CNBCのジョシュ・リプトン氏がAppleのティム・クックCEOにコメントを求めたところ、「我々は毎日物事を監視し、ワクチン接種が正しい答えであるかどうかについて結論付ける予定です」というコメントが返ってきたそうです。


なお、Appleは過去にApple Storeで働くスタッフに対して、「新型コロナウイルスワクチンを接種する資格があるすべての人に、接種を推奨します」というメッセージを送ったことが明らかになっていますが、GoogleやFacebookのようにワクチン接種を義務付けるまでには至っていません。

これに対して、Twitterはニューヨークとサンフランシスコのオフィスを再開してからわずか2週間で、これらのオフィスを閉鎖すると発表しています。この決定はアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が更新した新型コロナウイルスガイドラインを「注意深く検討した結果」だとTwitterの広報担当者は語っています。

また、Amazonは海外メディアのTechCrunchに対して、「Amazonは、従業員および請負業者に対して新型コロナウイルスワクチンが利用可能になり次第ワクチン接種することを強く推奨しています」と語っています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
新型コロナワクチン未接種の教師に対して学校への出勤を禁じる判決が下される - GIGAZINE

「退職者続出」の波がパンデミックを乗り越えた企業を襲うとの指摘 - GIGAZINE

Appleは新型コロナウイルス対策の在宅勤務の中でどうやって企業秘密を守っているのか? - GIGAZINE

在宅勤務時に仕事モードとプライベートモードを切り替えるにはどうすればいいのか? - GIGAZINE

in メモ, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.