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iPhoneの求心力が過去最高に達する、対抗馬のAndroidでは「Android離れ」が顕著に


携帯電話の下取りサービスを展開するSellCellが、iPhoneユーザーとAndroidユーザーの有する「ブランドに対する忠誠心」の調査結果を発表しました。iPhoneユーザーの忠誠心は過去最高に達する一方で、Androidユーザーでは「Android離れ」が目立つという結果となっています。

Report: Brand loyalty at an all-time high of 92% for Apple as Android brands take a dive - SellCell.com Blog
https://www.sellcell.com/blog/cell-phone-brand-loyalty-2021/

Brand loyalty increasing for iPhone and dipping for Android, survey suggests | AppleInsider
https://appleinsider.com/articles/21/03/16/brand-loyalty-increasing-for-iphone-and-dipping-for-android-survey-suggests

iPhone loyalty reaches all-time high as Android dips, survey says - Android Authority
https://www.androidauthority.com/iphone-loyalty-vs-android-survey-1209104/

SellCellが行ったのは、スマートフォンを乗り換えるというユーザーに対する「同じメーカーに乗り換えるのか、違うメーカーに乗り換えるのか」や「違うメーカーに乗り換える場合、どこのメーカーからどこのメーカーに乗り換えるのか」といった「スマートフォンの乗り換え」をテーマにした聞き取り調査です。調査対象となったのは、アメリカの5大スマートフォンブランドとされるApple・Samsung・Google・LG・Motorolaのいずれかのスマートフォンを所有している18歳以上のアメリカ人およそ5000人でした。

2021年3月に実施された調査では、「同じメーカーを使い続ける」と回答したiPhoneユーザーは全体の91.9%でした。前回となる2019年8月の調査ではiPhoneの再購入率は90.5%で、約1年半で再購入率は1.4ポイント増加しました。


一方、Android OSを採用するSamsung・Google・LG・Motorolaについては「同じメーカーを使い続ける」と回答したユーザーはSamsungが74.0%、Googleが65.2%、LGが37.4%、Motorolaが29%となりました。LGとMotorolaに至っては過半数以上が「別のメーカーに乗り換える」という意向を見せており、SamsungとGoogleについても前回の2019年度調査の結果から、Samsungは11.7ポイント減、Googleは18.8ポイント減となっているため、Androidユーザーにおいて「他のメーカーに乗り換える」という動きが加速しているといえます。

また、iPhoneとAndroid系スマートフォンメーカーの中で首位であるSamsungについては、「なぜそのメーカーから乗り換えないのか?」「なぜ他のメーカーに乗り換えるのか?」といった質問も行われました。「乗り換えない」と回答したユーザーについて、「このメーカーが一番好き/乗り換える理由が特にない」と回答した割合はiPhoneでは61%、Samsungでは64%。「エコシステムに依存している」と回答した割合はiPhoneでは21%、Samsungでは5%。「OSの切り替えが面倒」と答えた割合はiPhoneでは10%、Samsungでは18%、「単に同じメーカーを使い続けたい」と回答した割合はiPhoneでは8%、Samsungでは13%でした。

他方、「他のメーカーに乗り換える」と回答したユーザーについて、iPhoneユーザーの乗り換え先は46%がSamusung、35%がGoogle、6.1%がLG、Motorolaが3.7%、9.2%がその他という結果でした。一方、Samsungユーザーの乗り換え先は53%がiPhone、24%がGoogle、8%がLG、3%がMotorola、12%がその他でした。この結果からも、「Android離れ」が加速していることが顕著に見て取れます。


乗り換え理由については、iPhoneユーザーの38%が「(他のメーカーのほうが)ディスプレイ/カメラ/バッテリーなどが優れている」、26.4%が「デザインが優れている」、12.9%が「機能が多い」と回答しました。一方、Samsungユーザーの場合は、「(他のメーカーのほうが)プライバシー保護が優れている」という回答が31.5%を占め、「コストパフォーマンスが良い」という回答は25.2%、「単に気持ちが移っただけ」という回答は13.9%でした。他のメーカーに乗り換える場合でも、その理由はメーカーごとにガラッと変わるようです。

また、「乗り換え対象として魅力的なスマートフォン」についてのアンケート投票も行われました。この投票の対象となったのは、2020年8月以降に発売されたスマートフォンで、ランキングが以下。2020年10月に登場した「iPhone 12」シリーズが上位を占めており、次いで「Samsung Galaxy S21」シリーズが健闘を見せています。

1:Apple iPhone 12 — 17%
2:Apple iPhone 12 Pro Max — 12.7%
3:Samsung Galaxy S21 — 11.4%
4:Apple iPhone 12 Pro — 10.6%
5:Samsung Galaxy S21 Ultra — 10%
6:Samsung Galaxy S21+ — 9%
7:Google Pixel 5 — 8.1%
8:Apple iPhone 12 Mini — 6.3%
9:その他 — 5%
10:Samsung Galaxy Z Fold2 5G — 3.1%
11:Samsung Galaxy Z Flip 5G — 2.5%
12:LG Wing 5G— 2.3%
13:Motorola Razr 5G — 1.2%
14:Motorola Edge S — 0.8%

SellCellは今回の調査の結論として、「MotorolaとLGの再購入率の低下が著しいが、アメリカにおける市場シェアの低下を考えると驚くべきことではない」とコメント。Samsungから乗り換えるというユーザーの理由第1位が「他のメーカーのほうがプライバシー保護が優れている」だった点に触れて、Appleは新しいプライバシー保護機能を導入することで、プライバシー保護の重要性を一般にまで浸透させており、それが今回の結果に表れていると評しました。

AppleがiOS 14.5で実施予定のプライバシー強化「Application Tracking Transparency」の詳細を明らかに - GIGAZINE

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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