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「アメリカ人のFacebook離れ」が加速していることが判明


Facebookでは、5000万人分のユーザーデータが不正利用されるなど、信用を失うような不祥事が発生しています。こうした問題は実際にアメリカでFacebook離れを招いているという調査結果が、ピュー研究所によって明らかになりました。

Many US Facebook users have changed privacy settings or taken a break | Pew Research Center
http://www.pewresearch.org/fact-tank/2018/09/05/americans-are-changing-their-relationship-with-facebook/

ピュー研究所は、Facebookアカウントを所有している18歳以上のアメリカ人ユーザー4594人に対して、「過去1年間で『プライバシー設定を(情報を公開しない方に)変更したことがある』『Facebookを数週間またはそれ以上チェックしなくなった』『スマートフォンのFacebookアプリを削除した』の3つの行動のうち、いずれか1つでも行ったことがあるか」という質問を行い、何%のユーザーがFacebookへの関心を失ったかを調査しました。

結果、調査に応じたユーザーのうち74%が「いずれかを行ったことがある」と回答。3つの行動の内訳は、「プライバシー設定を変更したことがある」と回答したのが54%、「Facebookを数週間またはそれ以上チェックしなくなった」ユーザーが42%、「スマートフォンのFacebookアプリを削除した」ユーザーが26%でした。以下が結果を示したグラフです。


回答したユーザーの年齢別で調べたものが以下のグラフとなっています。グラフでは年齢層を「18歳~30歳未満」「30歳~50歳未満」「50歳~65歳未満」「65歳以上」の4つのグループに分けていて、世代別の傾向を調査しています。このグラフを見ると、「プライバシー設定を変更したことがある」と回答したのが、「18歳~30歳未満」と「30歳~50歳未満」の64%で最も高く、「65歳以上」が33%と低めの数字となっていました。また、「Facebookを数週間またはそれ以上チェックしなくなった」と回答したユーザーのトップは「18歳~30歳未満」のユーザーで47%、その他の世代はいずれも40%となっています。「スマートフォンのFacebookアプリを削除した」と回答したユーザーも「18歳~30歳未満」がトップの44%となっており、若い年齢層ほどFacebook離れの傾向が強いことが明らかになっています。


ピュー研究所のアンドリュー・ペラン氏は「Facebook自体は世界的に見れば小規模なコミュニティではあるのですが、3つのうちのいずれかを行ったことのあるユーザーは個人のプライバシーを意識する傾向にあります」と語っています。また、同氏は「Facebookには投稿した内容などを一括ダウンロードする機能があります。この機能を使ってFacebookから自分のデータをダウンロードしたユーザーの79%がプライバシー設定を変更しており、47%がアプリを削除していることがわかりました」と述べていて、ダウンロード機能を使用したユーザーのほとんどがFacebookに関心がなくなる傾向にあると説明しています。これは、Facebookからほかのサービスへ移行するにあたって最後にデータをダウンロードして去っていたものと考えられます。

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in モバイル,   ネットサービス,   セキュリティ, Posted by darkhorse_log

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