5000万人のユーザーデータを不正利用されたFacebookのザッカーバーグCEOが間違いを犯したと認める

By Brian Solis

SNSを駆使してイギリスのEU離脱やトランプ大統領誕生を影で支えたと言われるコンサルティング会社Cambridge Analytica(ケンブリッジ・アナリティカ)が、Facebookユーザー5000万人分のデータを保持し悪用していた問題で、「姿を見せず逃げている」と批判されていたFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、自身のFacebookアカウントで事件の背景や今後の対応などを発表しました。

Mark Zuckerberg - I want to share an update on the... | Facebook
https://www.facebook.com/zuck/posts/10104712037900071


ケンブリッジ・アナリティカがトランプ大統領誕生を影で支えていたことは、以下の記事を見ればよく分かります。

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ザッカーバーグCEOとFacebookによって公表された、今回のユーザー情報流出&不正利用事件のあらましは以下の通りです。

・2007年にFacebook誕生
・2013年にケンブリッジ大学のアレクサンダー・コーガン教授がクイズアプリを作成(補足:このクイズアプリはクイズに答えるごとに1ドル(約100円)の支払いを約束するもので、利用にはFacebookのユーザーデータの提供が前提だった)
・2014年にFacebookの悪用を防ぐため、アクセスできるデータに大幅な制限を加えるプラットフォームの変更が行われた
・2015年にコーガン教授がFacebookから取得したデータをケンブリッジ・アナリティカと共有していると、イギリスの高級紙The Gurdianが報じる
・The Gurdianの報道を受けてFacebookは、コーガン教授のクイズアプリを禁止して、コーガン教授とケンブリッジ・アナリティカに不適切に取得したデータの削除と削除した旨の公表を要求。両者はデータの削除に応じた
・2018年3月に、New York Timesがケンブリッジ・アナリティカがFacebookのユーザーデータを削除していない可能性があると報じる。ケンブリッジ・アナリティカはデータが削除されているかどうかの第三者検証に応じ、検査が行われている

ケンブリッジ・アナリティカが削除したと言いつつ保有していたとされるデータは5000万人分にも及ぶとみられています。

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以上のような経緯を踏まえてザッカーバーグCEOは、「Facebookにはユーザーのデータを守る責任があります。それができなければサービスを提供する資格はないでしょう。良いニュースは、今回起こった事件が再び起こるのを防ぐための最も重要な変更が、すでに何年も前に行われているということです。しかし、私たちはミスを犯していました。それに対してやるべきことは多く、はじめの一歩を踏み出して対応していく必要があります」と述べ、大量のユーザーデータが流出したケンブリッジ・アナリティカの様な例は、現在の運用上、二度と起こりえないことを明らかにしています。

そして、今後の対応については、2014年のデータアクセスを大幅に制限するプラットフォーム変更が採られる以前に、大量のユーザーデータにアクセスしたすべてのアプリを調査して、疑わしいアクティビティについては監視することを表明しました。なお、監視に同意しない開発者はFacebookプラットフォームの利用を禁止するという強い対応を行うとのこと。

また、アプリ開発者によるFacebookデータへのアクセスをさらに制限することも発表。アプリが取得可能な情報を、名前、プロフィール写真、メールアドレスのみに限定し、3カ月以内のアプリ利用が確認できない場合はデータへのアクセス権を停止するとのこと。

さらに、ユーザーがデータアクセスに同意したアプリを明示して分かりやすくし、簡単にアプリのデータアクセス権限を取り消せるツールをニュースフィードのトップにおいて、データへのアクセスの可否をユーザーがコントロールできるようにする改良を加えると述べています。

なお、ザッカーバーグCEOはユーザーから寄せられた「何らかの形で自身の考えを書いたのはいいことです。けれども、メディアによる調査は始まったばかり。22億人のユーザーデータを持ち、民主主義に世界規模で影響を与え得るのではないかと恐れられるサービスを提供する企業のリーダーとして、あなたは隠れるべきではない、というのが私の意見です」というコメントに対して、「私は間もなくCNNのインタビューを受ける予定です」と返答しています。

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