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Uberの自動運転車が横断者をはねて死なせた事故の車載カメラ映像が公開、ドライバーの確認不足の疑いも


Uberが開発を進めていた自動運転車が道路を横断している人をはねて死なせてしまった事故の様子を克明に捉えた車載カメラの映像が、警察当局によって公開されました。そこからは、事故を起こした車両に乗って動作を監視する役目を担っていたスタッフの確認不十分だった疑いも浮かび上がっています。

この映像はアリゾナ州テンピの警察が公式Twitterで公開したもの。ツイートには「テンピ警察の車両事故班は3月18日に発生した事故の詳細について調査中。調査についての情報が更新された際には公表予定」というコメントが添えられています。

Tempe Police Vehicular Crimes Unit is actively investigating
the details of this incident that occurred on March 18th. We will provide updated information regarding the investigation once it is available. pic.twitter.com/2dVP72TziQ

— Tempe Police (@TempePolice)


映像はまず、車両前方を映すアングルから。


街灯がポツポツと建っているだけの夜道を走る自動運転車。


すると、ライトに照らされた人の足と自転車の姿が突如現れました。


減速することなく接近する自動運転車。この事故では、被害者は横断歩道が設置されていない場所を渡っていたことも明らかになっています。


そしてそのまま衝突の寸前までの様子がカメラの映像には収められていました。


次に、車内のドライバーの様子を記録した映像。


運転席に座り、前方を確認しているスタッフ。


しかし、ときおり前方から目線をそらします。


スタッフは、前方を見たりドアの外を見たりといった動作をくり返します。しかし、居眠りしていた様子は確認できません。


再び右手のあたりに目をやり……


前方に目線を移した瞬間……


驚きの表情を浮かべたスタッフ。この瞬間に横断していた被害者を目視したものと思われます。


事故で亡くなった被害者については非常に気の毒であることに間違いはありませんが、この状況については、横断歩道ではない真っ暗な場所を横断していた被害者にも一定の落ち度はあったという見方も。仮に人間が運転していたとしても、事故が避けられたかどうかについては懐疑的な見方も示されています。むしろ、赤外線やLIDARなどの装置を使った暗視システムの有効性について確認を行うことも重要であるといえるかもしれません。

この事故を受け、Uberは自動運転車の開発を中断。さらに、同じく公道走行実験を行っていたトヨタも「試験車両に乗る運転手への心理的な影響を考慮」して実験を一時中断しています。

トヨタ 自動運転車、ウーバー死亡事故受け米公道試験を中断 - SankeiBiz(サンケイビズ)
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180322/bsa1803220500001-n1.htm

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in 乗り物,   動画, Posted by darkhorse_log

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