Googleが写真撮影後にピントを合わせられる「Lytro」を買収と報じられる


Googleは2018年3月に入ってから、VRで写真を表示するためのアプリケーション「Welcome to Light Fields」と、Welcome to Light Fieldsで表示する写真を撮影するための最新技術を発表しました。そんな発表したばかりのWelcome to Light Fieldsとその関連技術を、Googleは他社が開発してきた技術を取り入れて強化するもくろみのようで、Googleはカメラスタートアップの「Lytro」を買収しようとしているとTechCrunchが報じています。

Sources: Google is buying Lytro for about $40M | TechCrunch
https://techcrunch.com/2018/03/20/sources-google-is-buying-lytro-for-about-40m/

スタートアップのLytroは、写真撮影時に奥行き情報も保存することで、写真撮影後にピントや露出を調整できるカメラをリリースしてきました。過去にはGIGAZINEでもLytro製のカメラをレビューしており、どんなカメラをリリースしてきた企業なのかは以下の記事を読めばよくわかります。

写真撮影後にピント合わせができるカメラ「Lytro」でいろいろ撮影してみた - GIGAZINE


ピント合わせも露出調整も後から自由自在な「LYTRO ILLUM」は以前の「Lytro」に比べ進化しまくっていました - GIGAZINE


TechCrunchが得た情報では、Lytroはこの買収劇を「資産売却」と位置づけているそうで、買収額は4000万ドル(約42億円)を超えないラインになるとのこと。また、買収額はさらに低く、2500万ドル(約27億円)程度になるとみる情報筋もいるそうです。加えて、既に従業員の一部はLytroを退職しているという情報もあります。なお、買収にはLytroが持つライトフィールドやデジタルイメージング技術に関する59件の特許が含まれていると考えられます。

特にGoogleが欲していると思われるのが、ライトフィールド関連の特許。Lytroはライトフィールド技術を用いることであらゆる場所に焦点を合わせることができる写真を撮影可能です。これは画面の精細さが没入感や酔いにつながるVRにとっては非常に有用な技術といえます。

実際、LytroはVR映像制作用のカメラとして「Lytro Immerge」を発表しています。このLytro Immergeを使って撮影されたミュージックビデオ「Hallelujah」や……

HALLELUJAH VR Trailer - YouTube


そのメイキングを収めたムービーも公開されています。

The Making of Hallelujah with Lytro Immerge on Vimeo


この買収劇について、TechCrunchは「Lytroとその後援者にとって勝利からはほど遠いだろう」と指摘。PitchBookのデータによると、Lytroは2億ドル(約210億円)以上の資金調達を行っており、2017年には企業価値が約3億6000万ドル(約380億円)と評価されています。また、Lytroに出資している投資家のリストには、アンドリーセン・ホロウィッツやFoxconn、GSV、Greylock、NEA、Qualcomm Venturesなどの企業や、Googleのハードウェア部門でシニア・バイス・プレジデントを務めるリック・オスターロー氏の名前もあります。

なお、TechCrunchはLytroおよびGoogleに買収に関する問い合わせを行ったそうですが、記事作成時点で返答はないそうです。

・関連記事
写真撮影後にピント合わせができるカメラ「Lytro」でいろいろ撮影してみた - GIGAZINE

撮影後にピント合わせができるカメラ「Lytro」でアニメーションGIF作成&隠し機能「Wi-Fi」を使ってみました - GIGAZINE

ピント合わせも露出調整も後から自由自在な「LYTRO ILLUM」は以前の「Lytro」に比べ進化しまくっていました - GIGAZINE

ピント変更カメラのLytroが映画レベルのVR映像制作用カメラ「Immerge」を発表 - GIGAZINE

in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii