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リーナス・トーバルズが「LinuxはアンチAIではない」「気に入らないならフォークすればいい」などLinuxカーネル開発におけるAI利用について意見を述べる


Linuxカーネルの生みの親であるリーナス・トーバルズ氏が、「Linuxカーネル開発におけるAI利用」について語りました。

Re: Linking Patchwork with Sashiko? - Linus Torvalds
https://lore.kernel.org/linux-media/CAHk-=wi4zC+Ze8e+p3tMv8TtG_80KzsZ1syL9anBtmEh5Z40vg@mail.gmail.com/


トーバルズ氏による発言は、Linuxカーネル開発のメーリングリストで交わされていたバグ発見システム「Sashiko」に関する議論の中で飛び出しました。SashikoはGoogle社員のRoman Gushchin氏が開発したシステムで、AIを用いてLinuxカーネルのパッチに含まれるバグを発見することができます。

AIバグ発見システム「Sashiko」がGoogle社員によって開発される、日本の「刺し子」に由来する名前でLinuxカーネルの未発見バグを次々に検出 - GIGAZINE


メーリングリストでは「Sashikoを用いたレビューの是非」などが議論されており、Gushchin氏も議論に参加して「AIを用いてオープンソースプロジェクトに貢献することの是非は承知しています。しかし、Linux開発プロジェクトがAIに対してどのような立場を取るべきかはプロジェクトリーダーが決定すべきことです」という内容のメッセージを送信しました。

これに対して、トーバルズ氏は「いいえ、それはLinuxカーネルの立場ではありません。AIを本当に嫌う人がいることは承知していますが、これはトップレベルのメンテナーである私が断固として反対する領域です。Linuxは反AIプロジェクトではありません」と語り、Linuxカーネル開発プロジェクト全体としてAIに反対しているわけではないという姿勢を明確にしました。


さらに、トーバルズ氏は「もしも誰かが我々のやり方に問題があると感じる場合、オープンソースのやり方でフォークするか、ただ立ち去ればいいのです」と語っています。

加えて、「AIは、私たちが使用する他のツールと同じただのツールにすぎません。そして、AIは明らかに有用なツールです。ほんの1年前でさえそれほど明確ではありませんでしたが、今ではもはや疑問の余地はありません。AIに関する他の疑問(最終的にAIの経済が実際にどのようなものになるかなど)はありますが、『有用かどうか』はもはや疑いの余地はありません。それを疑う人は明らかに実際に使用したことがない人です。メンテナーの作業負荷と『恥ずかしいバグを見つけ続ける』という観点から見れば、AIは多少厄介なツールです。しかし、解決策は、一部の人がやっているような無視することではありません。解決策はLLMがメンテナーに苦痛を与えるだけでなく、メンテナーを支援するものであるようにすることです。その点について疑いの余地はありません」と語り、AIが有用なツールであることを認めています。


続けて、トーバルズ氏は「誰にもAIを強制的に使わせているわけではありませんが、他の人が使うことに反対する人たちの意見は、ハッキリと無視します。確かに、AIは完璧ではありません。しかし、AIの問題点を指摘する人は、鏡を見て自分自身を指差すべきです。なぜなら、自然知能が常に素晴らしいというわけではないからです。カーネルプロジェクトは、これまでも、そしてこれからも、技術そのものに焦点を当てています。確かにオープンソースに取り組むことの社会的側面は重要であり、プロジェクトの大きなモチベーションとなる部分でもあります。しかし、結局のところ、それは副次的なメリットであって、プロジェクトの目的ではありません。Linuxカーネルは、いわゆる『社会活動家』プロジェクトではありませんし、これまでもこれからもそうではありません。カーネルコミュニティは、宗教的な理由からではなく、より良い技術につながるからこそオープンソースに取り組んでいるのです。つまり、私たちは主に技術的なメリットに基づいて意思決定を行うだけで、新しいツールへの恐怖心に基づいて意思決定を行っているわけではありません」と語りました。

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in AI,   ソフトウェア, Posted by logu_ii

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