4億画素超えの火星のパノラマ写真&2000枚以上の生データをNASAが公開
NASAの火星探査機「パーサヴィアランス」は、日本時間の2021年2月19日に火星への着陸に成功し、生命の痕跡を探るミッションに挑んでいます。そんなパーサヴィアランスが撮影した2000枚以上の火星の写真や、4億画素を超えるパノラマ写真をNASAが公開しています。
Images | Multimedia Section – NASA’s Mars Exploration Program
https://mars.nasa.gov/multimedia/images/
Images from the Mars Perseverance Rover - NASA Mars
https://mars.nasa.gov/mars2020/multimedia/raw-images/
パーサヴィアランスには、ズームレンズを搭載したカメラ「Mastcam-Z」が2台搭載されており、被写体までの距離を正確に測定しながら写真を撮影できます。そんなMastcam-Zで撮影した写真を用いて作成された火星のパノラマ写真はこんな感じ。
このパノラマ写真に写り込んだ岩が「ゼニガタアザラシ」に似ているとして、話題を呼んでいます。
このパノラマ写真のオリジナルデータは容量が610MBで、36952×11570ピクセル(約4億2753万画素)という脅威の解像度を誇ります。また、NASAの配布ページでは、赤枠で囲まれたボタンをクリックすることで、高解像度なパノラマ写真をフルスクリーンで閲覧できます。
パーサヴィアランスはMastcam-Zの他に、進行方向の危険を検知するためのカメラや、離着陸時に使用するカメラなど、23台のカメラを搭載しています。NASAはこれらのカメラで撮影した写真の生データを公開。以下の写真の奥に写った山のように見える部分は、パーサヴィアランスが着陸したクレーター「ジェゼロ」の外周部です。
他にも、岩がゴロゴロと転がる光景や……
ひときわ大きな岩が写った写真も公開されています。
以下は、パーサヴィアランスが火星に降下する様子。
パラシュートが開く瞬間。
パラシュートには、赤と白のパターンで「Dare Mighty Things(あえて困難に挑め)」というメッセージが記されています。
パーサヴィアランスの下部に搭載されたカメラが着陸時に捉えた、火星地表のチリが舞い上がる様子。
これは、火星に着陸した直後に撮影された写真。着陸時の損傷を防ぐために、カメラがカバーに覆われています。
公開された写真の中には、パーサヴィアランスの機体が写り込んでいるものもあります。例えば、以下の白い箱のような部分は、火星の鉱石の成分を分析する「PIXL」。
2011年に打ち上げられた火星探査機キュリオシティの車輪比べて強度が増した車輪も写っています。
また、NASAは写真の人気投票も実施中。Mastcam-Zによって撮影された以下の景色は、2021年2月21日~2021年2月27日までの1週間でもっとも多くの好評価を集めています。
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