YouTubeは3兆円以上を直近3年でクリエイターに還元した
2021年1月26日、YouTubeは公式ブログを更新し、CEOであるスーザン・ウォシッキー氏の声明を発表しました。声明の中でウォシッキー氏は2020年にYouTubeがクリエイターに支払った金額や今後の展望などについて語っています。
Letter from Susan: Our 2021 Priorities
https://blog.youtube/inside-youtube/letter-from-susan-our-2021-priorities/
YouTube has paid more than $30 billion to creators, artists, and others over the last three years - The Verge
https://www.theverge.com/2021/1/26/22249329/youtube-susan-wojcicki-letter-creators-monetization-transparency-policy-covid-misinformation
ウォシッキー氏が語るところによると、2020年にYouTubeパートナープログラムに参加したクリエイターは2019年の2倍以上に増加したとのこと。YouTubeが2018年~2020年の3年間にクリエイターやアーティストに支払った金額は合計300億ドル(約3兆1100円)以上になり、経済分析を行う企業「オックスフォード・エコノミクス」の分析によると、YouTubeのビジネス形態はアメリカで34万5000人分のフルタイム労働に相当する約160億ドル(約1兆6500億円)の貢献を果たしているそうです。
ウォシッキー氏は2021年以降の展望について、ポリシーの透明性の向上やサポートの強化などに取り組んでいくと述べました。特に黒人のコミュニティからプラットフォームでの体験について懸念が寄せられていることを例に挙げ、「YouTubeのコミュニティ上で何が起こっているのかを正確に把握するため、アメリカのクリエイターに性別や性的指向、人種などの情報を自主的に提供するよう依頼する」と述べています。また有害なコメントを自動的にフィルタリングし表示させない機能のテストも行い、ウォシッキー氏は「クリエイターの幸福を維持するための責任を果たしていくことを約束する」と語っています。
他にもクリエイターと視聴者をつなぐ手段として、「スーパーチャット」や「スーパーステッカー」などに加え新たな方法を模索しているとのこと。1日あたり35億回も再生されている「YouTube ショート」をより多くの市場に拡大することや新たなショッピング機能についてのテストも開始していると述べています。
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