AMDが「Ryzen Threadripper PRO」の消費者向け販売を開始すると発表
AMDがLenovoとの契約上ThinkStationにしか搭載されていなかったワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper PRO」を、2021年3月から消費者向け販売を開始すると発表しました。
AMD Opens Up Threadripper Pro: Three New WRX80 Motherboards
https://www.anandtech.com/show/16396/the-amd-wrx80-chipset-a-few-boards-for-3rd-gen-threadripper-pro
AMD will let consumers buy the Threadripper Pro directly - The Verge
https://www.theverge.com/2021/1/12/22227638/amd-threadripper-pro-available-directly-to-consumers
2020年に登場した「Ryzen Threadripper PRO」は、開発スタジオやデザイナー、エンジニア、データ研究者などのプロフェッショナル向けのワークステーション用CPU。最上位モデルの「3995W」は最大64コア・128スレッドを備えており、8チャンネルのDDR4-3200を最大2TBまでサポートし、RDIMMやLRDIMMなどのサーバー向けメモリにも対応。さらにはセキュリティ機能として、AMD PROテクノロジーも組み込まれていました。
AMDが最大64コア・128スレッドのワークステーション向けCPU「Ryzen Threadripper Pro」シリーズを発表 - GIGAZINE
ただしAMDがLenovoと結んだ独占契約の関係上、Ryzen Threadripper Proの個別販売は行われず、入手するためには「ThinkStation P620」などのRyzen Threadripper Pro搭載モデルを購入する必要がありました。
これまで入手方法が限られていたRyzen Threadripper Proについて、AMDは新たに「2021年3月から消費者直販を開始します」と発表しました。これによって、LenovoのThinkStationを購入せずともRyzen Threadripper Proを入手する道が開かれたことになります。
AMD Ryzen Threadripper PRO processors will now be directly available to consumers starting in March 2021!
— AMD Ryzen (@AMDRyzen) January 12, 2021
Boasting up to 64 cores, 128 PCIe 4.0 lanes, and 8 channels of memory, Threadripper PRO is the world’s fastest workstation processor: https://t.co/MKtJBTJT0A pic.twitter.com/cj1SorEKUY
このAMDの発表に応じる形で、ハードウェアメーカーは「Ryzen Threadripper Pro対応モデルのマザーボード」をそれぞれ発表しています。Supermicroは「M12SWA-TF」を、ASUSは「WRX80 Pro WS Sage SE WIFI」をそれぞれ新たに公開し、GIGABYTEは「WRX80 SU8」というRyzen Threadripper Pro対応モデルを開発中というリークが出ています。
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