屋内の集まりで知っておくべき新型コロナ対策とは?
新型コロナウイルスのパンデミックが宣言されてから初めて本格的な冬が近づいてきました。気温の低下から、昼夜問わずより多くの人々が屋内に集まることが予測されます。屋内で過ごすにあたって、新型コロナウイルスの感染予防についてどのように対策すべきかをニュースサイト・The Atlanticのオルガ・カザン氏がまとめています。
Is It Safe to Have Dinner Together Inside? - The Atlantic
https://www.theatlantic.com/politics/archive/2020/10/it-safe-have-dinner-together-inside/616568/
カザン氏によると、パーティなどで屋内で複数人で集まることは安全ではなく、多くの医療従事者や専門家が「マスクができない状況で屋内で他人と多くの時間を過ごすべきではない」と主張しているとのこと。新型コロナウイルスに感染する確率は屋外より屋内の方が約20倍高く、屋内での集まりがアウトブレイクを引き起こすケースはこれまで数多く発生してきたとカザン氏は述べています。
2020年6月には、アメリカ・テキサス州で行われた誕生日パーティーで一度に18人が新型コロナウイルスに感染し、2020年7月にはミシガン州のホームパーティで43人、ノースカロライナ州の家族の集まりで40人のアウトブレイクが発生していました。「しかし、誰にも会わずに冬の間ずっと1人で部屋にこもったり、ワクチンができるまで屋内での集まりを禁止し続けることは多くの人にとって非現実的です」とカザン氏は語ります。
カザン氏がジョンズ・ホプキンズ大学の環境衛生学准教授であるケイトリン・リバーズ氏に「ダイニングルームでディナーパーティーを開催する」という条件下で気をつけるべき点を問い合わせたところ、リバーズ氏は「できるだけ人数を少なくする」「60歳未満の人だけに限定する」「人と人との間は約1.8メートル開ける」という3つの注意点を述べました。
なお、同じ部屋の中でも空気が循環しにくい部屋の隅など、場所によっては感染リスクが高くなってしまう可能性が高くなるため、座る位置にも注意が必要です。屋内における感染リスクの高い場所については以下の記事を読むとよく分かります。
新型コロナウイルス感染リスクが最も高い場所はどこなのか? - GIGAZINE
さらに、部屋の中でウイルスへの感染リスクを下げるには、正しく換気を行い適度に部屋の空気を入れ換えることも重要です。
新型コロナウイルス対策として「換気」はどうやって行えばいいのか? - GIGAZINE
屋内で過ごす際は空気の循環や換気にも注意したうえで、「人と人の距離に気をつけること」「距離に気をつけられないときはマスクを必ず着用すること」「手を洗うこと」の3つを守るべきであるとアメリカ合衆国保健福祉省は注意喚起しています。
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