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相手の機嫌を損ねずにうまく「反対意見」を伝えるコツとは?


同僚・友達・家族などと会話をしていると、時には賛同できない意見を伝えられる場合があります。内容がささいなことであればサラッと流すこともできますが、内容が非常に重要であり、「どうしても相手に反対意見を伝えなくてはいけない」という場合もあります。相手の気持ちを損ねることなく、上手に反対意見を述べるコツについて、コミュニケーションの専門家であるリサ・マーシャル氏が解説しています。

How to Tactfully Disagree with Someone
https://www.quickanddirtytips.com/relationships/etiquette-manners/how-to-tactfully-disagree-with-someone

誰かと意見が食い違った際、まず最初に考慮するべきなのは「自分がこの意見に反対する価値があるのか?」という点だとマーシャル氏は指摘。もし黙ってやり過ごした場合はどうなるのか、反対した結果どうなるのかといった点を考え、「そこまでして反対する価値はない」という結論になれば、反論という考えは放棄していいとのこと。「それでも反対するべきだ」という結論に至った場合に、できるだけ相手の機嫌を損ねずに自分の意見を伝える際のポイントについて、マーシャル氏は以下のようにまとめています。

◆1:相手についてポジティブに考える
反対意見を伝える相手は自分と意見が食い違っている相手ですが、「相手は悪人だ」と考えてしまうと口調や声音が厳しいものとなってしまい、険悪な空気になりがちです。そこで、自分の会話相手はよい人間であるとポジティブに考えることで、声の調子や言葉をコントロールしやすくなるとマーシャル氏はアドバイスしています。

また、相手が失礼な口調を使ってくる時でも、「相手は頭痛がするのかもしれない」「何か悪いことがあったのかもしれない」と考えることで、自分がクールダウンできるとのこと。相手に対して悪い印象を持たずに接することで、敬意と誠実さを持って反対意見を伝えることが可能です。


◆2:直接的な否定を避ける
相手の意見に反対する内容を伝える際に直接的な否定を避け、間接的な言葉や一般論を用いることも、相手の機嫌を損ねずに意見を伝える役に立ちます。「面白い意見ですね。それは本当なんですか?」「確実にそれが可能だと思いますか?」「本当に?それは機能するでしょうか」といったフレーズは、直接的に否定することなく相手に自分の意見を再考させることができるとのこと。

他にも、相手の意見に対して「それはひどいアイデアです」と言ってしまうのではなく、「それがいいアイデアかどうかわかりません」と言い換えたり、「あなたには全く同意できません」を「同意できると確信できません」と言ったりして直接的な否定を避けることをマーシャル氏は推奨しています。

◆3:できるだけ柔らかい言葉を使う
反対意見を伝える際に相手を不必要に攻撃する必要はないため、できるだけ柔らかい言葉づかいをするべきだとマーシャル氏は主張。「あなたは何もわかってない」と言う代わりに、「あなたはおそらく、自分の考えを十分に説明していません」「なぜあなたがそのように考えるのか、説明してくれませんか?」と言う方が、相手へのダメージを減らすことができます。

また、相手へのダメージを軽減する上で役立つコツとして、「あなたは」という言葉を使う代わりに「私は」「私たちは」を使うこともオススメだとのこと。「あなたは今すぐにこれを完成させる必要があります」と相手に指摘するよりも、「私たちは近いうちにこれを完成させたいと思っています。実現に向けてどのように取り組んでいけるでしょう?」と、大勢のニーズを強調するといいそうです。


◆4:相手との共通点を見つける
誰かと意見が食い違った時でも、お互いが共有している前提や根拠があるケースがほとんどです。従って、「(お互いが共有する点)については同意しますが、(新しい視点)については検討しましたか?」「今回の問題について、(お互いが合意した見解・共通点)は理解しています。問題の別の側面について、私はこう思っています」という風にお互いの共通点を見つけてから会話を始めると、相手に反対意見を伝えやすいとのこと。

◆5:言うべきではない言葉
また、マーシャル氏は反対意見を伝える際に言うべきではない言葉についてもまとめています。たとえば、「ごめんなさい、あなたの意見には賛同できません」という言葉で反対を示す人は多いかもしれませんが、自分が誰かを傷つけたのでなければ、むやみに謝るべきではないとのこと。マーシャル氏は、「あなたの意見には価値があることを認識し、尊重してください」と述べています。

「しかし」という言葉も、反対意見を述べる際に使うべきではない言葉だそうです。「なるほど。しかし~」「ある程度は同意しました。しかし~」という風に、前に言った相手へのフォローや理解を否定すると、相手はいい気持ちになりません。そのため、「しかし」といった否定の言葉を使う際には慎重になるべきだとマーシャル氏はアドバイスしました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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