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「あつまれ どうぶつの森」で釣れまくるスズキのテキストジョークを英語翻訳した人がその詳細を説明


発売から6週間での累計販売本数が1341万本を突破した「あつまれ どうぶつの森」では、海や川でさまざまな魚を釣ることができます。中でも頻繁に登場する「スズキ(sea bass)」について、英語版のローカライズを担当した人物がその詳細をTwitter上で報告しています。

Even The Guy Who Wrote That Sea Bass Joke In Animal Crossing Is Tired Of It
https://kotaku.com/even-the-guy-who-wrote-that-sea-bass-joke-in-animal-cro-1843376952

「あつまれ どうぶつの森」では博物館のコレクションを増やしたり、お金稼ぎをしたりするために何度も何度も釣りを行うこととなります。そんな中で何度も何度も釣れるのが「スズキ」です。日本語版の「あつまれ どうぶつの森」でスズキを釣ると、以下のようなテキストが表示されます。


それに対して英語版では、「スズキ(sea bass)を釣り上げた!ちょっと待って、少なくともCプラスくらいはあるぞ!」というテキストが表示されます。海での釣り時にあまりにもスズキが釣れてしまうということで、このテキストは半ばインターネット・ミームと化しており、もはやうんざりしたという意見もあるほどです。


任天堂でローカライゼーション部門のプロデューサーを務めたロブ・ハイレットさんが、自身のTwitter上でこのスズキのテキストに関する翻訳プロセスを詳しく解説しています。

「『あつまれ どうぶつの森』のローカライゼーションを担当していた際、我々チームは『次の5~10年分のミームを構築しているぞ』と冗談を言いながら作業を行っていました。ゲームが人気になることはわかっていましたが、リリースから現在までのこれほどの状況を予想することはできませんでした」

During the localization of #AnimalCrossingNewHorizions, we joked repeatedly that we were building the next 5-10 years' worth of memes. We knew the game would be big, but we obviously couldn't have imagined the real-world circumstances of its release. (Thread)

— Rob Heiret (@Rheiret)


「我々は安全のために互いの物理的距離を保ち、デジタルツールを用いた対面のコミュニケーションを行っていますが、これまでこのような時間を過ごすことはありませんでした。しかし、ZoomやTwitterやその他のプラットフォームの設計が、これを可能にしています。ただし、どうぶつの森では少し異なります」

We've never had a time like this, where safety and responsibility to one another keep us physically distant, and digital tools have taken the place of face-to-face contact.

But Zoom and Twitter and the other platforms are, by design, rather plain. Animal Crossing is different.

— Rob Heiret (@Rheiret)


「どうぶつの森の美学は『かわいい』にあります。どうぶつの森ではタランチュラですらかわいいと人々は考えています。イスすらかわいいです。しかし、かわいい以上に重要なものがあります。それが『快適さ』であり、『ポジティブさ』であり、『静養所であること』です」

The AC aesthetic is cute. I've seen people here observing that even the tarantulas are cute. Even the CHAIRS are cute.

But it's more than cuteness--it's comfort. It's positivity. It's a retreat.

— Rob Heiret (@Rheiret)


「あなたがゲームをプレイしている場合、スズキのジョークにうんざりしていることでしょう。わかります。私自身もスズキのジョークに疲れています。しかし、スズキのジョークには秘密があります。元々のテキストは、『スズキ(シーバス)を釣り上げた!うーん…たぶんCマイナスバスだ…』といったものでした」

If you've played the game, you're tired of the sea bass joke. I get it. *I'M* tired of the sea bass joke, and I wrote it. But here's a secret about the sea bass joke:

It was originally "I caught a sea bass! Well...maybe a C- bass...)

— Rob Heiret (@Rheiret)


「スズキのテキストジョークについて話し合っている際、スタッフのひとりが『このジョークはプレイヤーが何度も何度も見ることになるため、(Cマイナスという表現では)良いものを釣ることができなかったと毎回失望することになってしまいます』と指摘しました。そこで、この表現をポジティブなものにすべく、Cプラスに変更しました」

And when we were workshopping the fish jokes, someone pointed out that, as a joke people were going to see many, many times, generally along with disappointment they didn't catch something better, maybe it would be better to spin it positive. Make it a C+ instead.

— Rob Heiret (@Rheiret)


「コメディメカニズムの観点からすれば、2つは『海(sea)』と『C』という同音異義語を用いた同じ冗談でスズキについて解説しています。さらに正確に言えば、これは口頭で機能する冗談ですが、画面上に活字で表現されています」

From a comedy-mechanics perspective, it's the same joke, relying on the homophones "sea" and "C" to change how you perceive the description of the animal (and, let's be honest, it would work better as a verbal joke than it does in print, but that fish has sailed).

— Rob Heiret (@Rheiret)


「とにかく私が指摘したいのは『できる限りポジティブで、快適で、面白いゲームにする』ために、プレイヤーが考えていないかもしれない細部に至るまで、最善を尽くしているという点です。これはローカライゼーション部門だけでなく、開発チームについても同じことが言えます」

Anyway, my point is, we were doing our very best, down to details you might not have considered, to make this the most positive, comforting, funny game we could. And I know the dev team was doing the same.

— Rob Heiret (@Rheiret)

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in ゲーム, Posted by logu_ii

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