地球温暖化は稲の進化の5000倍で進んでおり耐熱限界に達しつつある、大勢の命を支える「米」の生産に暗雲

米は世界の約半数の人々が主食にしている重要な穀物であり、米を作る稲作の多くはアジア一帯で行われています。ところが新たな研究により、地球温暖化によって稲は耐熱限界に達しつつあることが指摘されました。
Projected warming will exceed the long-term thermal limits of rice cultivation | Communications Earth & Environment
https://www.nature.com/articles/s43247-025-03108-0
Global warming is accelerating 5,000 times faster than rice can evolve | Live Science
https://www.livescience.com/planet-earth/global-warming-is-accelerating-5-000-times-faster-than-rice-can-evolve
米は稲の実から外皮を取り去った穀粒のことであり、小麦やトウモロコシと並んで世界三大穀物のひとつに数えられています。世界人口の半数以上が米を主食としていますが、栽培面積の約90%はアジアに広がっているという地理的な特徴があります。
しかし、予測されている地球温暖化の進行速度は、稲が歴史的に適応してきた気温上昇のスピードをはるかに上回っています。2070年までに生じる気温上昇は、ほとんどの品種が進化の過程で経験してきた速度の5000倍というスピードで進むと予測されているとのこと。
すでに地球温暖化は一部の稲作地帯に深刻な影響を及ぼしており、米の収穫量に影響が出ているそうです。米は高温を好む作物ですが、光合成は40℃前後で停止し、過度な高温は花粉の生存率や穀粒の成長にも影響を与えます。
また、米は大量の水を必要とする作物のため、気候変動によって雨期と乾期のサイクルが乱されることも問題となります。さらに地球温暖化による海面上昇が起きると、低地に作られた水田に海水が入り込み、稲が枯れてしまう可能性もあるとのこと。

今回、フロリダ自然史博物館の人類学者であるニコラス・ゴティエ氏らの研究チームは、米の栽培に関する現代の記録や過去の考古学的データ、過去および将来の気温予測を統合し、地球温暖化が稲作に及ぼす影響について調査しました。
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in 無料メンバー, サイエンス, 食, Posted by log1h_ik
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