Twitterが年齢・障害・病気に基づく非人道的なツイートを新たに禁止
Twitterがヘイトスピーチに関するポリシーを更新し、年齢・障害・病気に基づく非人道的なツイートを規制すると発表しました。
Updating our rules against hateful conduct
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2019/hatefulconductupdate.html
Twitter now bans dehumanizing remarks based on age, disability, and disease - The Verge
https://www.theverge.com/2020/3/5/21166940/twitter-hate-speech-ban-age-disability-disease-dehumanize
Twitterは「オンライン上での非人道的な発言はオフラインでの差別を増加させるという研究結果が存在しており、弊社もオフラインでの差別に対する取り組みが最重要だと考えています。差別的ツイートに対する従来のポリシーを拡張し、年齢・障害・病気に基づく非人道的なツイートも禁止事項に含めることを決定しました」と公式に発表しました。
Twitterは「このようなツイートが具体的にポリシー違反になる」という具体的な例を挙げています。その例は「『高齢者』はみんな寄生虫で、我々からの援助を受けるに値しない」「『病人』は周囲の人々を汚染するネズミだ」「『障害者』は人間に満たない。表に出るべきじゃない」「『宗教団体』は罰を与えられるべきだ。奴らのような汚れた動物を取り除く施策は不十分だ」というもの。
以上のような非人道的な発言は、2020年3月5日以前にツイートされていた場合は削除されます。しかし、3月5日以降にツイートした場合には、当該ツイートの削除だけでなく、アカウント停止の対象となる可能性があるとのこと。なお、このようなツイートの特定には、ユーザーからの通報だけでなくBOTが使われます。Twitterは2019年10月に「有害だと判断されたツイートの半数以上は機械学習に基づくBOTによって自動的に特定されています」と述べていました。
Twitterは2018年9月から差別的なツイートを規制してきました。最初に規制対象となったのは、「人種、民族、国籍、性的指向、性別、性自認、信仰する宗教、年齢、身体障害、重病、職業、政治理念、地域、社会的慣習に基づく非人道的なツイート」で、その規制範囲がさらに拡張されることとなります。
Twitterが新しい利用ポリシーを公開、非人道的な発言はアカウント停止の対象か - GIGAZINE
このポリシーの改訂後、Twitterには2週間で8000件以上のフィードバックが寄せられたとのこと。そのようなフィードバックの中でも最もTwitterが価値があると判断したのは、「規制内容を例示などで明確にして欲しい」「差別的団体に対するツイートまでも規制されてしまう」「削除理由に一貫性がなく、公正とは思えない」という意見でした。これらのフィードバックを受けて、2019年7月にTwitterは「宗教団体への嫌がらせを禁ずる」という具体的な規制を発表、「以下のようなツイートが問題となる」という具体例付きでポリシー改定を告知しました。
Twitterが「宗教団体への嫌がらせツイート禁止」をわざわざ明言した理由とは? - GIGAZINE
今回のポリシー改定は、この「宗教団体への嫌がらせを禁ずる」という具体的な規制を拡張したものです。Twitterは「弊社はTwitter上での安全が保たれるようにルールを設けています。そして、そのルールは現実世界を反映して絶えず進化し続けます」と記しています。
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