取材

アニメーションならではの動きの魅力を発揮した作品を送り出す「サイエンスSARU」とはどんなところなのか?


2020年1月から放送中のアニメ「映像研には手を出すな!」の制作を担当しているアニメーション制作会社「サイエンスSARU」は、湯浅政明監督のもと、アヌシー国際アニメーション映画祭でクリスタル賞(最優秀賞)を獲得した映画「夜明け告げるルーのうた」や、永井豪の「デビルマン」を現代風にアレンジしつつ原作のラストまで描ききった「DEVILMAN crybaby」を生み出しました。その、他とはちょっと一線を画する作品は、どういう会社から生み出されているのか、現場を見せてもらいました。

サイエンスSARU - Science SARU
https://www.sciencesaru.com/

「サイエンスSARU」に到着。ロゴに描かれているのは猿っぽいキャラクター。もともとは湯浅監督の自画像代わりに生み出されたキャラクターで、「ケモノヅメ」の猿に似ていたためみんなが猿と呼ぶようになり、会社名である「SARU」のベースにもなったという経緯がありますが、2017年に実施したインタビューで聞いてみたところ、湯浅監督自身は猿ということには納得していないと話をしてくれました。


過去に手がけた作品のぬいぐるみたちがお出迎え。


「夜明け告げるルーのうた」のルー&わん魚


アドベンチャー・タイム」のフィン&ジェイク


まずはアニメーターの方々のフロア。パーティション類がなく、日差しのおかげで部屋の隅々まで明るい環境なのが特徴的。


壁や柱が白く、自然光もあって明るいですが、一方で照明は作業の邪魔にならないよう明るさは抑え気味で、天井も暗めの色合いにしてあり、落ち着いた印象を受けます。


奥が湯浅監督、手前が「映像研には手を出すな!」で副監督をしている山代風我さんと本橋茉里さんのデスク。


こちらはデジタルアニメーターを中心としたフロアで、Macがずらっと並んでいます。


プロデューサーであるチェ・ウニョンさんのインタビュー時に写真を撮らせてもらったのはこのフロア。


作業がデジタル化されていて、資料を除けば紙がなくてもOKだからか、デスクの上は全体的にものが少なく、とても片付いていました。


隣接した会議室もとても明るい雰囲気。


会議室のデスクは卓球台のようになっていて、「ピンポン THE ANIMATION」のときのサインやイラストが描かれていました。これは湯浅監督によるイラスト。


そして、ここは制作フロア。中央のエリアでは「映像研には手を出すな!」担当の制作スタッフが作業中でした。


チェックや試写などを行う会議室も備えられています。


あの奔放な作品たちは、湯浅監督のオープンマインドを反映したようなオープンなオフィスから生み出されていました。


そして本日・2020年1月12日(日)24時10分(関西地方は24時45分)から、「映像研には手を出すな!」第2話「映像研、爆誕す!」が放送されます。


第1話で描かれたとおり、水崎はアニメーター志望なのですが、アニメ研究部へ入部することは親に禁止されています。


そのため3人が組んでアニメを作るためには、アニメ研究部以外の手段を用いる必要があります。


金森は教師から「実写系の部活が求められている」という点に着目し、「映像研」の名で部活を立ち上げ、実際にはアニメを作るというからめ手を思いつきます。


話に関与することになる藤本先生(声:井上和彦)。


「映像研」にあてがわれたのはボロボロの倉庫。


アニメ作りのための道具がなにもないため、道具を手に入れるためアニ研の倉庫に向かった3人。そこは3人にとっては宝の山……?


3人はどんなものを生み出すことになるのでしょうか。

©︎2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会

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in 取材,   アニメ, Posted by logc_nt

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