Amazonが過去2年で初めて減益、AWSの成長が鈍化していると報じられる
by Christian Wiediger
過去2年間で初めて、Amazonの四半期決算で収益が減少したと報じられています。この影響でAmazonの株価は時間外取引において9%下がったとのことです。
Amazon (AMZN) 3rd Quarter Earnings: What to Expect | Nasdaq
https://www.nasdaq.com/articles/amazon-amzn-3rd-quarter-earnings%3A-what-to-expect-2019-10-24
Amazon (AMZN) Q3 2019 earnings
https://www.cnbc.com/2019/10/24/amazon-earnings-q3-2019.html
Amazon profit declines for first time in two years; shares drop, Companies & Markets News & Top Stories - The Straits Times
https://www.straitstimes.com/business/companies-markets/amazon-profit-declines-for-first-time-in-two-years-shares-drop
Amazonの第3四半期のEPS(1株当たり利益)は4.23ドル(約460円)でしたが、前年同期は5.75ドル(約620円)でした。アナリストの予想では4.62ドル(約500円)になる見込みだったので、予測よりも下回った結果となっています。一方で収益は700億ドル(約7兆6000億円)で、これはアナリストの予想である688億ドル(7兆4700億円)を上回った結果。Amazonは過去2四半期で8億ドル(約870億円)を無料の翌日配達サービス拡大にあてており、EPSの減少や収益増加はこれを受けてのことだとみられています。
Amazonの四半期ごとの収益をグラフにするとこんな感じ。
一方、クラウドビジネスであるAWSの四半期売上げは、アナリストの予想が91億ドル(約9880億円)だったのに対し、90億ドル(約9770億円)でした。営業利益は26億6000万ドル(2890億円)で、前年同期から9%増加しましたが、市場調査会社のファクトセットの予測である25億5000万ドル(約2770億円)を下回りました。AWSは過去4年にわたってAmazonの営業利益の大部分を占めてきたため、成長の鈍化は今後の収益に影響する可能性があるとCNBCは述べています。
以下がAWSの収益の成長を示したグラフ。横軸が各四半期、縦軸は収益成長率です。
ただし、Amazonは「この減少はマーケティングの人材と営業における投資のタイミングが影響している」と説明しています。Amazonは第4四半期に倉庫拡大と製品の取扱範囲を拡大するため15億ドル(1630億円)を投入する予定であり、クラウドビジネスや広告営業にも投資が行われるとみられています。
なお、Amazonの投資サイクルは収益の予測を難しくするとともに、収益性を下げる傾向にあり、当期純利益は前年同期から26%減少して21億ドル(2280億円)でした。第4四半期も12~29億ドル(1300~2280億円)の範囲に収まると予測されています。
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