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Appleが2022年度第4四半期決算を発表、iPhoneやiPadの販売は予想を下回るも売上高や利益は予想超えの結果に


Appleが現地時間の2022年10月27日、2022年度第4四半期(7月~9月)の決算を発表しました。iPhoneやサービス部門の売上高はアナリストによる予想を下回ったものの、第4四半期の売上高は前年同期比を8.1%上回る901億5000万ドル(約13兆2100億円)を記録して、希薄化後1株当たり利益と共にアナリストの予想を上回りました。

Apple Reports Fourth Quarter Results - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2022/10/apple-reports-fourth-quarter-results/


Apple (AAPL) earnings Q4 2022
https://www.cnbc.com/2022/10/27/apple-aapl-earnings-q4-2022.html

Apple reports another record quarter but shows signs of lukewarm iPhone 14 demand - The Verge
https://www.theverge.com/2022/10/27/23427035/apple-q4-2022-earnings-iphone-14-sales-mac-services

Appleが10月27日に発表した2022年度第4四半期決算によると、売上高が前年同期比8.1%増の901億5000万ドル、希薄化後1株当たり利益が前年同期比4%増の1.29ドル(約190円)であり、いずれもアナリストの予想を上回りました。


プロダクト別の売上高を見ていくと、iPhoneの第4四半期売上高は前年同期比9.67%増の426億3000万ドル(約6兆2500億円)、iPadの売上高は前年同期比13.06%減の71億7000万ドル(約1兆500億円)、サービス部門の売上高は前年同期比4.98%増の191億9000万ドル(約2兆8100億円)で、いずれもアナリストの予想を下回りました。特にiPadの売上高はアナリストの予想が79億4000万ドル(約1兆1600億円)であり、予想を10%以上も下回る結果となりました。

一方、Macの売上高は前年同期比25.39%増の115億1000万ドル(約1兆6900億円)であり、アナリスト予想の93億6000万ドル(約1兆3700億円)を大幅に上回りました。また、Apple WatchやAirPodsを含むその他の製品カテゴリーの売上高は前年同期比9.85%増の96億5000万ドル(約1兆4200億円)を記録し、こちらもアナリストが予想した91億7000万ドル(約1兆3400億円)を上回っています。

年間売上高は前年同期比8%増の3943億ドル(約57兆8300億円)で、年間の希薄化後1株当たり利益は前年同期比9%増の6.11ドル(約896円)でした。この結果を受けて、Appleの株価は時間外取引で1%以上も上昇したとのことです。


Appleのティム・クックCEOは海外メディアのCNBCに対し、第4四半期決算はドル高の影響を受けていたと語っています。今四半期におけるAppleの売上高は前年同期比8.1%増でしたが、外国為替により6%以上の悪影響を受けていたため、「外国為替の逆風さえなければ、私たちは10%以上の成長を遂げていたでしょう」とクック氏は主張しました。

また、クック氏はその他のスマートフォン企業が需要減少に苦しんでいる一方、iPhoneの販売は依然として堅調であり、AndroidスマートフォンからiPhoneへ乗り換えるユーザーも増加していると主張しています。クック氏は、「スマートフォンの業界動向に関する第三者の試算を見ると、Appleは業界の流れに明らかに逆らっています」と述べました。

なお、第4四半期にはiPhone 14シリーズが発売されたものの、売上に含まれているのはわずか8日分であり、遅れて登場したiPhone Plusの売上は含まれていないことを海外メディアのThe Vergeは指摘しています。

Appleは2023年度第1四半期(10月~12月)の決算に関する公式ガイダンスを提供しませんでしたが、最高財務責任者(CFO)を務めるルカ・マエストリ氏は、第1四半期の売上高における成長率は鈍化する見通しであることや、サービス部門の成長率がマクロ経済環境の悪影響を受ける可能性があることを報告しています。「私たちは収益ガイダンスを提供しませんが、方向性のある洞察を提供しています」と、マエストリ氏は述べています。クック氏はAppleは雇用のペースを減速しているとしており、CNBCに対して「私たちは意図のある採用を行っています。そして私たちは採用のペースを遅くしました」と語りました。

CNBCはAppleの決算報告について、Apple MusicやApple TV+、App Storeの収益などを含むサービス部門における年間成長率が14%にとどまっており、2021年度の16%、2020年度の27%を下回っていると指摘。なお、Appleは2023年度第1四半期に含まれる2022年10月から、Apple Music・Apple TV+・Apple Oneの値上げを行っています。

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in モバイル, Posted by log1h_ik

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