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Amazonが2022年第2四半期の決算公開、純損失2100億円も収益は前年比7%増のほかAWS・広告・サブスクなども大幅に収益増加

by Mike Mozart

Amazonは2022年第2四半期(4月~6月)の業績を公開しました。インフレや大きい純損失にもかかわらず、純売上高は前年同期比で7%増加のほか、Amazon Web Services(AWS)や広告サービスなどは全体的に良い結果が報告されています。

AMAZON.COM ANNOUNCES SECOND QUARTER RESULTS(PDFファイル)
https://s2.q4cdn.com/299287126/files/doc_financials/2022/q2/Q2-2022-Amazon-Earnings-Release.pdf

Amazon’s shares rise on earnings beat, despite $2B loss – TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/07/28/amazons-shares-rise-on-earnings-beat-despite-2b-loss/?guccounter=1

Amazon says sales are picking up following a big Prime Day - The Verge
https://www.theverge.com/2022/7/28/23278058/amazon-q2-2022-earnings-sales-picking-up-prime-day

以下が決算報告の内容。2022年第2四半期におけるAmazonの純売上高は1212億ドル(約16兆3000億円)で、前年同期となる2021年第2四半期の1131億ドル(約15兆2000億円)と比較して約7%の増加を見せています。純売上高を1193億ドルと予測していたウォール街の見積りよりも優れた結果が報告された一方で、オンラインストアの売上はウォール街が約2%の減少と見積もっていたものの実際には4.3%と大きく減少しました。Amazonの売上高は昨年から四半期ごとに減少傾向を見せていますが、Amazonは「プライムデーの売上が含まれる第3四半期には、前年比増加率が13%から17%ほどまで上がります」と発表しています。


純利益については、2021年第2四半期が77億ドル(約1兆300億円)だった一方で2022年第2四半期は20億ドル(約2100億円)の損失が報告されています。経済アナリストはサプライチェーンや労働者の混乱、賃金の上昇、インフレ、燃料費の高騰、ウクライナでの戦争のほか、出資している電気自動車の株価暴落など、さまざまな障害に直面したAmazonにとって今が危機的な時期であると決算報告を見ているそうです。AmazonのCEOであるアンディ・ジャシー氏は決算報告書の中で、「燃料、エネルギー、輸送コストのインフレが強く影響しているにもかかわらず、前四半期よりも制御可能なコストで進歩を遂げています。また、Amazonプライムをメンバー向けに改善し続けることで収益が加速していることも分かりました」と前向きに述べています。


その他、広告収入は前年同期比18%増の87億ドル(約1兆1600億円)、AmazonのクラウドコンピューティングサービスであるAWSは売上高が昨年から33%増加し197億4000万ドル(約2兆6400億円)、営業利益が36%増の57億ドル(約7600億円)を記録するなど、大きな成長を示しています。また、サブスクリプションサービスも前年同期比14%増の87億ドル(約1兆1600億円)と成長傾向を見せていますが、2021年第2四半期は前年同期比で28%の増加を記録しており、増加率は大きく減少しています。


Amazonの財務責任者であるブライアン・オルサフスキー氏はニューヨーク・タイムズへ送ったコメントの中で「インフレは流通や輸送コストには関係しますが、顧客の行動には影響を与えていません。四半期の中でも需要は増加傾向を見せており、特に6月は非常に好調でした」と述べており、社会的な経済事情を鑑みた上でも消費者は好意的に反応していると示しました。またオルサフスキー氏は、広告業界が全体的に打撃を受ける中でAmazonの広告事業は上昇傾向にあることについて、「Amazonの広告は積極的に購入している顧客に表示されるトランザクション型のため、不況時にパフォーマンスが向上する傾向があります」と語っています。

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in ネットサービス, Posted by log1e_dh

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