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Appleが新型「Mac Pro」の製造拠点をアメリカから中国へ移転


2013年に登場した「Mac Pro」はゴミ箱のような見た目が話題となりましたが、2019年に発表された新型の「Mac Pro」はチーズおろし器のような見た目が話題を呼んでいます。そんな新型Mac Proが、中国で組み立てられることになるとウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。

Apple Moves Mac Pro Production to China - WSJ
https://www.wsj.com/articles/apple-moves-mac-pro-production-to-china-11561728769

Apple’s new Mac Pro will be assembled in China, not the US - The Verge
https://www.theverge.com/2019/6/28/19102703/apple-mac-pro-china-production-assembly

報道によると、2013年モデルのMac Proはアメリカ・テキサス州オースティンにある工場で組み立てが行われてきましたが、2019年に発表された最新版のMac Proは、中国で組み立てが行われることとなる予定です。Apple製品の多くが中国で製造されているため、Mac Proの組み立てを中国に移すことは全く驚きではありません。


しかし、アメリカのトランプ大統領が中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げようとしており、これに伴いテクノロジー業界全体が大きな影響を受けようとしているというこのタイミングで、製造拠点を変更するというのは「大きな意味を持つ」と海外メディアのThe Vergeは指摘。加えて、トランプ大統領は過去に「アメリカにiPhoneの工場を」と訴えていたこともあり、「政治的意味合いを持つ可能性もある」とThe Vergeは記しています。

任天堂・ソニー・Microsoftが中国への関税引き上げがゲーム機の値上がりにつながり業界全体に悪影響を及ぼすと主張 - GIGAZINE


2013年モデルのMac Proがアメリカで組み立てられることとなった際、Appleのティム・クックCEOは一部のApple製品の組み立てをアメリカで行うための取り組みについて、「長い間取り組んできた」と述べ、「我々は本当にこれ(製品の組み立てをアメリカで行うこと)を誇りに思っています」と語りました。

しかし、アメリカでMac Proを組み立てるために従業員にトレーニングを実施したり、カスタムツールを用意したりする必要があり、需要が拡大した際に生産が遅れるという事態が起きた模様。そして、AppleがMac Proの一部パーツをアップデートしようとした際に、これに失敗したためアメリカでの製造は減少し、最終的にテキサスにある工場は他企業の製品製造に移行してしまったとウォール・ストリート・ジャーナルは報じています。


AppleはMac Proではアメリカ製のパーツを一部使用しており、アメリカ国内の30の州が製造に関わっており、製造に多額の費用を投じているとアピールしていました。加えて、Appleの広報担当者は「最終的な組み立ては製造プロセスの一部に過ぎません」と語り、あくまで最後の組み立て作業を中国で行うだけと主張しています。

・つづき
Appleが「第3世代Mac Proはアメリカ国内で生産する予定」と発表 - GIGAZINE

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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