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Googleがロシア連邦通信局作成の「ブラックリスト」掲載サイトを検索結果から削除開始

by Renaud Torres

ロシアでは連邦通信局がウェブサイトの「ブラックリスト」を作成し、ユーザーがサイトを閲覧できないようにする措置をISPに執らせています。連邦通信局はGoogleに対しても同様に、検索結果に当該リスト内のサイトが表示されないようにする措置を求めていて、Googleは長らくこれをはねのけていたのですが、ついにこの要請を受け入れ、削除を開始したことがわかりました。

Google начал удалять из поиска запрещенные в России сайты – ВЕДОМОСТИ
https://www.vedomosti.ru/technology/articles/2019/02/06/793499-google


В Роскомнадзоре рассказали о диалоге с Google по фильтрации контента - РИА Новости, 07.02.2019
https://ria.ru/20190207/1550512397.html

これは、Googleの従業員がロシアのニュースサイト・ВЕДОМОСТИ(Vedomosti)に明かしたもの。検索エンジンからブラックリスト掲載サイトを削除するよう要求があったのは2017年11月からで、Googleは長らくフィルタリングを行わず、連邦通信局から繰り返し苦情を申し立てられていましたが、「ロシアでGoogleをブロックする」という圧力にとうとう押しきられたとみられます。

ブラックリストに掲載されているのは過激主義、自殺推奨、ドラッグを宣伝するようなポルノグラフィ、無許可ギャンブルといった要素を含むサイト。サイト自体が悪質なフィッシングサイトなどかどうかという点で判断しているわけではないようで、2015年には、「大麻」に関する記載が問題視されたWikipediaがリストに追加され、閲覧不能になったことがあります。


報道を受ける形で、ロシア連邦通信局の広報担当者・Vadim Ampelonsky氏はニュースサイト・РИА Новости(RIA Novosti)に対し「我々はGoogleと建設的な対話を開始しました」とコメントしています。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by logc_nt

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